ガッツ!ガッツ!!ガッツ!!!
オシム語録の一つに、
>「巻(誠一郎)はジダンになれない。だけど、ジダンにないものを持っている」
という言葉があるが、
今日この言葉を“弟”の巻佑樹に捧げたい。
今日の我がグランパスの対ガンバ戦。
前半は…味スタでのFC東京戦のような悪夢だった。
今日はケネディが欠場だ。それはわかっていたことなのだが…
スカスカの軽いディフェンス
空気のようなブルゾのプレイ
かみ合わない連携…
組織でも個人でもガンバに負けていた。
グランパスは“守護神”楢崎の好セーブにどれだけ救われたか。
ところが、後半の頭から巻が投入されたことで、
グランパスは息を吹き返した。
巻は兄の誠一郎以上に荒削りな上に、時として空回りし、ため息が漏れる時もある。
あれだけの体格なのに、残念ながらポストプレイの精度が残念ながら低い。
ただ、兄譲りの高さ(跳躍力)とガッツとチェイシング…それが巻のよさ。
今日はそれがプラスに効じた。
身体を張った巻のプレイがサイド攻撃を活性化させた。
1点目のゴールの泥臭さ、
3点目のゴールは巻が5分の1ぐらいはアシストしたようなものだ。
何でもオールマイティで小さく縮こまるぐらいだったら、
巻みたいに異色かもしれないけれど、一芸に秀でているくらいが逆に清々しいかもしれない。
サッカーはタイムアップの笛が鳴るまで何が起こるか分からない。
前半だけを見たら負けゲームだったのに、
後半ロスタイムに逆転勝ち。
玉田の“有言実行”の「J1通算50ゴール」達成はめでたいことだ。
後半ロスタイムのゴール後の、喜びのあまりユニフォームを脱いだ
マギヌンのイエロー2枚のレッドはご愛嬌か?。
結果的には勝ちはしたが、素直に喜べない。
“勝って兜の緒を締めよ”の言葉ではないが、
次戦にむけて課題も多い勝利だった。
ただ、今夜だけは金沢のスタジアムのスタンドにサポーターの皆様にとっては
遠征のし甲斐があった大きな勝利だったと思う。お疲れ様でした。