Previously on The Big Bang Theory・・・

 
キリが悪いので、エピソード1のラストをおまけとして設けて、今回からエピソード2に入ります。
 
そういえばペニーに元カレからテレビを取り返して欲しいと頼まれてシェルドンとレナードが車を走らせる場面がありますよね。ここをよくよく見ていたら、カメラが車の外に取り付けられているのに車内の会話が聞こえてきて不思議な感じでした。実世界とドラマの世界の比較なども面白いかもしれませんね。
 
(22:11) 物語の最後にみんなでご飯を食べに向かう車内でのセリフ 【オマケ】
 
シェルドン:I don't know your odds in the world as a whole, but as far as the population of this car goes, you're a veritable Mac Daddy.
日本語字幕では
シェルドン:世間的には違っても この車内では君が一番のモテ男だ
 
まずoddsとは可能性や確率という意味です。日本語では「世間的には違っても」となっていますが、原文的には「世間全体で君が一番のモテ男になる確率はどれくらいか定かではないが」という感じで、ここではoddsがとても低いことをほのめかしています。
e.g. The odds are that he will come. たぶん彼は来るだろう。
 
as far as・・・goは「~に関する限り」です。veritableはrealやgenuineに近い意味です。
e.g. The area is a veritable paradise for those who love walking and swimming. 
 
realやgenuineと比べると馴染みのない方もいるかもしれませんね。そしてveritableで何を修飾しているかと言うと、Mac Daddyです。日本語的には「顔役」や「最高のもの」と訳されるみたいです。自分はこのシーン以外では見たことのない単語です。このセリフを言われたレナードはにやけながら喜んでいましたね。では次のエピソードに入りましょう!1話がながい・・・びっくり
 
[あらすじ]
ペニーの留守中に届く家具を受け取るため、レナードたちはペニーの部屋の合鍵を預かる。レナードがここまでするのには下心がない訳でもない。2人は家具を受け取り、エレベーターが故障中のため、苦労して階段で運び部屋に入れる。ペニーの部屋は乱雑に散らかっていた。気になって仕方ないシェルドンは勝手に片付け始め...。
 
(00:38) ペニーがレナードの部屋に尋ねてくる場面
彼女はドアをノックしレナードに"Am I interrupting?"と尋ねます。これは、「お邪魔かしら」という気持ちを表す表現です。唐突な感じが和らぎますね。
e.g. Excuse me for interrupting you, but...やsorry to interruptなどはよく聞きます。
 
そして中からシェルドンたちの声が聞こえてきて、"Sounds like you have company."と言います。この意味のcompanyは頻出です。当然「会社」の意味ではなく「仲間」や「連れ」の意味で、諺の中でも使われます。
e.g. Men are known by the company they keep. 人はつきあう友達によってわかる。
 
このブログでは触れませんでしたが、実はエピソード1のレナードがペニーを食事に招くシーンでも使われています。
レナード: We brought home Indian food. And, um. I know that moving can be stressful, and I find that when I’m undergoing stress, that good food and company can have a comforting effect.
 
自分は森田鉄也さんのように単語の語源についての知識が豊富なわけではないので、最近少しずつ勉強しています。成り立ちの過程をうまく使って少しでも頭に残りやすくしたり、関連語を効率よく覚えられるように提示していきたいですね。ちなみに私はこの短い動画が大好きで何度も観ています。

https://youtu.be/N63-sdbInnk


おしまい。