産経新聞 九電、夏の電力需給に川内効果 社長「今冬も供給力確保」 とあるけど何これ | がんばらない、でも諦めない

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産経新聞さんが
九電、夏の電力需給に川内効果 社長「今冬も供給力確保」
という記事を公開しました。

この記事中で気になったことを引用します。

さらに、川内原発が需給安定に寄与した。出力89万キロワットの川内1号機が8月14日に発電と送電を開始し、供給力は1532万キロワットから、1586万キロワットに改善した。他電力からの応援融通も不要となった。

出力89万キロワットの川内1号機が8月14日に発電と送電を開始したのは正しいです。
2015年8月14日お知らせ(1号機)
しかし、発電機出力は30%に向けて出力上昇中であり、ほとんど発電していません。

そして、出力75% (約67万lkw)に上昇させた際に復水器への海水漏洩が見つかりました。
2015年8月21日 川内原子力発電所1号機の出力上昇の延期について(復水ポンプ出口の電気伝導率の上昇)

8月26日に修理が完了し出力上昇試験を再開
2015年8月26日お知らせ(1号機)

定格熱出力一定運転に到達したのは8月31日
2015年8月31日お知らせ(1号機)

定期事業者検査に合格し営業運転に入ったのは9月10日
2015年9月10日(お知らせ)川内原子力発電所1号機の通常運転復帰について

川内原発1号機は、気温が高く電力需要がピークになる時には何の役にも立っていないのではないですか?

更に引用します。
午後4~5時の需要ピーク時は「安定」が続いたが、日没後の午後7~8時に電力使用率が、92%超の「やや厳しい」「厳しい」となった日が計7日あった。特に、8月6日は使用率96%の「厳しい」となった。
 この時間帯は企業活動はほぼ終わっており、大きな節電効果は出ない半面、家庭の冷房によって、電力需要が高止まりする。ところが、日没によって太陽光発電の供給力は、ほぼゼロとなるからだ。
 供給が厳しい時間帯が「午後4~5時」から「午後7~8時」に移っていることについて、電力輸送本部の山科秀之部長は「今後どの点が一番厳しいのか評価しながら計画する。(需給予測を伝える)『でんき予報』も、現在は最大需要のピークで発表しているが、来夏に向け公表のあり方も検討したい」と説明した。

私は証拠は持っていませんが、火力発電とあわせて昼間の太陽光発電の電力も使って揚水発電の水を汲み上げておき、午後7時~8時のピークにあわせて水を落として水力発電して、電力供給したのではないですか?太陽光発電が役に立ったのではないですか?
それに、他社から融通電力を受けているかもしれません。

産経新聞さん
電力需要と各発電機の発電出力や他社からの融通電力はどうだったのですか。きちんと検証してから記事にしてください。検証しているなら、その根拠も示して記事にしてください。

素人を騙すような記事は書かないでください。