◎【第84報】東北地方太平洋沖地震による原子力施設への影響について(10日8時30分現在)
原子力安全・保安院から、3月11日14時46分頃に発生した東北地方太平洋沖地震による原子力施設への影響についてお知らせします。
前回からの変更点は以下のとおりです。
原子力発電所関係
○福島第一原子力発電所
・4号機について、使用済燃料プール冷却のため、コンクリートポンプ車による放水(約90t)を実施(4月9日17:07から19:24)。
・5号機及び6号機サブドレンピットにある低レベルの地下水の排出終了(約1300t)(4月9日18:52)。
・4月9日午前9時19分、水処理建屋において全面マスク着用でケーブル処理作業を行っていた協力企業社員1名の気分が悪くなり、建屋の外にある蓋のずれたマンホールに足を踏み入れて負傷したため、病院へ搬送しました。診断の結果、「右膝挫傷」「右膝内側側副靱帯損傷疑い」と診断。なお、身体サーベイの結果、汚染はないことが確認された。
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◇緊急時情報ホームページ
(過去の発表を御覧になる際、また設定変更・解除等の際は、こちらからお願い致します。)
http://kinkyu.nisa.go.jp/m/
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◎【第6報】地震による原子力施設への影響について(4月10日8時00分現在)
原子力安全・保安院から、昨日23時32分頃、宮城県沖で発生した地震による原子力施設への影響についてお知らせします。
北海道電力(株)泊発電所の各施設については運転中です。東北電力(株)東通原子力発電所、女川原子力発電所並びに東京電力(株)福島第一原子力発電所及び福島第二原子力発電所並びに日本原電(株)東海第二発電所の各施設は、東北地方太平洋沖地震後運転を停止しています。また、日本原燃(株)六ヶ所再処理事業所については、使用前検査中又は停止中です。
<泊発電所>
・北海道電力(株)によれば、地震により1号機及び2号機について、出力を90%に抑制して運転していましたが、定格熱出力運転に復帰しています。
<東通原子力発電所>
・東北電力(株)によれば、一度外部電源が遮断し非常用ディーゼル発電機による給電が行われ、使用済燃料貯蔵プールの冷却機能等への影響はありませんでした。その後8日午前3時30分に、外部電源1回線が復旧したとのことです。その後、非常用ディーゼル発電機(B)で13時55分頃に油漏れが発見されたため、14時06分に停止しました。この時、他の非常用ディーゼル発電機2基は点検のため停止していました。また、14時59分に残りの外部電源2回線が復旧しました。4月9日7時00分、非常用ディーゼル発電機(B)が動作可能であることが確認されました。排気筒モニタ、モニタリングポストの値には異常は認められていません。
<女川原子力発電所>
・現地の原子力保安検査官及び東北電力(株)によれば、5回線ある外部電源について、工事停止中の1回線を除く4回線のうち3回線が遮断しました。その後、停止した1回線及び工事停止中の1回線を復旧し、これにより、外部電源5回線のうち3回線の受電となりました。なお、その後の目視点検の結果、このうち1回線の碍子に不具合が確認されたことから、これを停止し、現在、2回線で受電しています。8日14時01分にもう1回線の外部電源が復旧し、更に同日18時45分にも1回線の外部電源が復旧し、現在4回線で受電しています。モニタリングポストの値には異常は認められていません。使用済燃料プールの冷却浄化系は、一度停止しましたが、全て復旧したとのことです。その他、使用済燃料貯蔵プールからの水漏れなどがありましたが、汚染された水の漏えいは管理区域内にとどまっており、拭き取り作業も完了したとのことです。
<福島第一原子力発電所>
・東京電力(株)からの連絡によれば、モニタリングポストの値には異常は認められていません。また、炉心への注入作業は継続中とのことです。
<福島第二原子力発電所>
・東京電力(株)によれば、パラメータの値に異常は認められていません。また、各号機の点検を行った結果、異常は確認されておりません(4月8日16:00)。
<東海第二発電所>
・日本原子力発電(株)によれば、異常は認められていません。
<六ヶ所再処理事業所>
・現在のところ、外部電源が遮断し、非常用ディーゼル発電機による給電が行われており、燃料貯蔵プールの冷却機能等への影響はありません。
その後、8日午前9時44分に外部電源を受電しました。
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◎【第6報修正】地震による原子力施設への影響について(4月10日8時00分現在)
先程、御連絡しました「件名:【第6報】地震による原子力施設への影響について(4月10日8時00分現在)」のうち、本文冒頭の「原子力安全・保安院から、昨日23時32分頃、宮城県沖で発生した地震による原子力施設への影響についてお知らせします。」の箇所に一部誤りがございました。
正しくは、「原子力安全・保安院から、4月7日23時32分頃、宮城県沖で発生した地震による原子力施設への影響についてお知らせします。」です。
大変失礼いたしました。
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◎【第85報】東北地方太平洋沖地震による原子力施設への影響について(10日15時30分現在)
原子力安全・保安院から、3月11日14時46分頃に発生した東北地方太平洋沖地震による原子力施設への影響についてお知らせします。
前回からの変更点は以下のとおりです。
原子力発電所関係
○福島第一原子力発電所
・1号機について、復水器から復水貯蔵タンクへの移送完了(4月10日09:30)
・2号機について、使用済燃料プール冷却系から使用済燃料プールに、淡水注水(約60t)(4月10日10:37から12:38)
・共用プール山側の約550m2の範囲に、地面の放射性物質の飛散を防ぐ飛散防止剤を試験的に散布(4月10日)
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◎【第7報】地震による原子力施設への影響について(4月10日15時30分現在)
原子力安全・保安院から、4月7日23時32分頃、宮城県沖で発生した地震による原子力施設への影響についてお知らせします。
北海道電力(株)泊発電所の各施設については運転中です。東北電力(株)東通原子力発電所、女川原子力発電所並びに東京電力(株)福島第一原子力発電所及び福島第二原子力発電所並びに日本原電(株)東海第二発電所の各施設は、東北地方太平洋沖地震後運転を停止しています。また、日本原燃(株)六ヶ所再処理事業所については、使用前検査中又は停止中です。
<泊発電所>
・北海道電力(株)によれば、地震により1号機及び2号機について、出力を90%に抑制して運転していましたが、定格熱出力運転に復帰しています。
<東通原子力発電所>
・東北電力(株)によれば、一度外部電源が遮断し非常用ディーゼル発電機による給電が行われ、使用済燃料貯蔵プールの冷却機能等への影響はありませんでした。その後8日午前3時30分に、外部電源1回線が復旧したとのことです。その後、非常用ディーゼル発電機(B)で13時55分頃に油漏れが発見されたため、14時06分に停止しました。この時、他の非常用ディーゼル発電機2基は点検のため停止していました。また、14時59分に残りの外部電源2回線が復旧しました。4月9日7時00分、非常用ディーゼル発電機(B)が動作可能であることが確認されました。排気筒モニタ、モニタリングポストの値には異常は認められていません。
<女川原子力発電所>
・現地の原子力保安検査官及び東北電力(株)によれば、5回線ある外部電源について、工事停止中の1回線を除く4回線のうち3回線が遮断しました。その後、停止した1回線及び工事停止中の1回線を復旧し、これにより、外部電源5回線のうち3回線の受電となりました。なお、その後の目視点検の結果、このうち1回線の碍子に不具合が確認されたことから、これを停止し、2回線で受電しています。その後、8日14時01分に1回線、同日18時45分に1回線、10日15時38分に1回線の外部電源が復旧し、現在5回線で受電しています。モニタリングポストの値には異常は認められていません。使用済燃料プールの冷却浄化系は、一度停止しましたが、全て復旧したとのことです。その他、使用済燃料貯蔵プールからの水漏れなどがありましたが、汚染された水の漏えいは管理区域内にとどまっており、拭き取り作業も完了したとのことです。
<福島第一原子力発電所>
・東京電力(株)からの連絡によれば、モニタリングポストの値には異常は認められていません。また、炉心への注入作業は継続中とのことです。
<福島第二原子力発電所>
・東京電力(株)によれば、パラメータの値に異常は認められていません。また、各号機の点検を行った結果、異常は確認されておりません(4月8日16:00)。
<東海第二発電所>
・日本原子力発電(株)によれば、異常は認められていません。
<六ヶ所再処理事業所>
・現在のところ、外部電源が遮断し、非常用ディーゼル発電機による給電が行われており、燃料貯蔵プールの冷却機能等への影響はありません。その後、8日午前9時44分に外部電源を受電しました。
10日14時現在、東北電力において今回の地震発生により生じた停電は、全て復旧しました。
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