私の仮説です。
この問題に興味のある方々に、私は検査結果がなぜ違ったのか質問を出しました。回答をもらったのはフクロウさん(@nightowlfly00)だけです。答えは同じでした。
真実は裁判官の嘱託調査で明らかになると思いますので、裁判を待ちましょう。
木星通信さんHPに「裁判へのIWJの取材に抗議します」という記事があり、Kさんのブログから転載された検査結果が記載されています。市民メディア宮崎さんHPに「訴状閲覧3月3日」という記事があり、Kさんが提出した計量証明書の検査結果が記載されています。この計量証明書は裁判官が受け取りました。
この計量証明書の数値は、木星通信さんのHPのKさんブログから転載された数値と一致します。また、福岡県民新聞のKさん独自の水質検査結果とも一致します。
福岡県民新聞は原告の証拠書類として添付されているらしいですね。これがないと、私は違った理由がわかりませんでした。
福岡県民新聞によると、Kさんと市の試料を分析したのは、宮崎県環境科学協会で同一です。同じ会社が分析をしたのですから、分析会社による誤差は考えられません。
分析したのは沈殿槽の水です。沈殿槽は排水に含まれる異物が流出しないようにするために設置されたものです。
市の水質検査からは基準を超える有害物質は検出されていません。土壌含有調査が行われていますが、分析方法は付表 3検液の作成 イ を見ると溶出試験で、溶出されずに残った物質は測定されません。私は訴状を見ていませんが、原告が訴状に付けた検査結果、Kさん独自に行った有害物質が検出されない別の検査も同様と考えます。
Kさんの裁判を傍聴された方によると、Kさんが提出した計量証明書には基準値が書かれていないため、次回裁判で基準値を提出するように求められたとありました。
これで、Kさんブログの表がお手製の理由がわかりました。計量証明書に書かれていないからです。そして、福岡県民新聞とKさんお手製の基準値が違う理由もわかりました。Kさんが分析会社に聞いたからです。聞かれた分析会社の人は、再生資源の有害物資有無の検査は土壌環境基準で行うため、土壌環境基準を回答したのだと思います。それでKさんお手製の表には環境基準が書かれていました。そして、Kさんブログの数値は環境基準と一致します。
福岡県民新聞記事には、 両方の検査を行った宮崎県環境科学協会の担当者によると「私が持ち込んだ水には泥が混じっていた。それを攪拌して検査したために、土壌の影響が出たのではないかと話す人もいる」とあります。
Kさんが持ち込んだ水には泥が混じっており、泥も一緒に測定したため、基準値を超える有害物質が検出されたと考えます。
福岡県民新聞のKさんの水質検査結果表には一律排水基準が記載されています。排水の検査方法はこちらにあります。3.2に試料の取り扱いが規定されており「特に断らない限り試料中に含まれる全量について行う。このため、試料に懸濁物がある場合には、十分に振り混ぜて均一にした後、試料を採取して試験に用いる」とあります。
宮崎県環境科学協会の検査方法は日本工業規格の通りであり、正式なものです。裁判官は、この検査結果を受け取りました。
なぜ泥が混じっていたのか、気象庁ホームページから入手した市の降水量から推測します。
まず、沈殿槽の水は誰も入れ替えていないと思います。Kさんが「入れ替えられた」と主張したのは、市や業者への不信感からそう思ったのだと思います。
Kさんが水を採取した7月末は雨が降っていた日が多く、沈殿槽に流れ込む雨水排水が多かったと考えます。
Kさんが撮影した造成地写真には大量の排水が流れているいるのが写っています。
市が採取した10月上旬はほとんど雨が降っていませんでした。市が水を採取した10月10日に雨が降っていますが、降った時刻は18:00からで、採取したと考えられる日中は沈殿槽に流れ込む雨水排水が少なかったと考えます。
土地の造成に使用した再生資源には、ダンプから荷下ろししている写真を見ると、飛散している粉じんが見えます。再生資源には細かい粉塵が混じっていたと考えられます。
Kさんが水を採取した時に沈殿槽の水が真っ黒に濁っていたのは、沈殿槽の設計能力を超える粉塵混じりの排水が流れ込み、流出していたためだと考えます。
市が水を採取する時に沈殿槽の水がきれいになっていたのは、沈殿槽に流入する水が少なく、沈殿槽での滞留時間が長くなり、粒子が小さくても水より重い再生資源は沈殿していたからだと考えます。
県のホームページにKさんが問い合わせた件の回答があります。2014年8月5日分析結果には、なぜかT-Hg(総水銀)、Cr6+(六価クロム)、CN(シアン)、F(フッ素)、B(ホウ素)、pH(水素イオン濃度)が記載されていません。2014年8月5日は雨が降っています。
翌日の2014年8月6日の分析結果は全ての結果が記載されていますが、その日は雨が降っていません。
2012年10月10日の検査で有害物質が出なかったからと言って、雨が降らない日はなく、特に土地造成中は有害物質を含む排水がなかったとは言えません。
今となっては、覆土して固められた造成地から粉じんが流出することは考えられません。
よって私は、日向産廃問題ネットワークに対し、分析しても無駄だから止めてくださいと申し入れしました。
参考に、土壌環境基準が決められた時に問題点を指摘しているHP「土壌汚染対策法のデタラメな分析方法」があります。
一番上にエントランスへはここをクリックがあり、クリックすると青山禎一さんと池田こみちさんのHPに飛びます。この2人はゴミ弁連に深く関わっています。
そして、青山禎一さんは佐巻健男さん編著「ごみ問題100の知識」の執筆者の一人です。私もこの本を読ませて頂きレビューを書きました。
いろんなゴミ関連書籍を読んでますが、
ゴミだけでなく幅広い分野から執筆されており良い本だと思います。
特に佐巻さんが書かれた所はわかりやすく、私はまだ読んでませんが理科の探検が人気なのがよくわかりました。
最後に佐巻さんのブログをこちらに紹介させて頂きます。