Coffee Break | Mr.Itagaki a.k.a. Ita-cho "EAT MEAT TO THE BEAT"

Coffee Break

小学校低学年の時のレコ屋デビュー以来

とにかくレコ屋に通った

小中高の学校帰りにもレコ屋で道草食っていた

小中の時は家の近所

高校の時は街の中の至る所へ

ただ一つ敷居の高い店があった

タワーレコードjazz店

当時街中の雑居ビルのワンフロアにタワーがあり

そこには腐るほど行ってたが

一つ上の階にjazz専門のフロアーがあった

当時jazzには何の興味も無く完全シカトだったが

ある時数少ないレコ屋通いの友から聞いた

”コーヒー タダで飲めるらしいよ、って

それまでは街中で喉が渇いたら全部の自販機がタダで飲み放題のゲーセンや

スポーツ館にあった茶店に行くのが定番だったが

あるときタワーをチェックした後ふと思い出し

階段で上のフロアに向かった

jazzチェックじゃなくコーヒーをタダ飲みする為に

他所のレコ屋には無い落ち着き払った店内に

テレビで見る文化人的な格好をしたお客達

変形学生服を着たガキにはあまりにもキツい空間だった

コーヒーどころじゃ無い

店内三分の一位を廻り即退散し いつものゲーセンで一服した

それから数年後

相も変わらずレコ屋通いは勢いを増し

地元に帰った時も店がやってる時間帯ははぼレコ屋で過ごしていた

気づけばjazz屋もチェックするようになっていた

そこでたまたま知り合いに教えてもらった幌平橋のレコ屋へ

完全なオトナのjazz屋だった

軽く店主に会釈しエサ箱に向かう

店主は無言で店の奥へと消える

数分後コーヒーの香りが漂って来た

”よかったら どうぞ、の一言に振り返ると

コーヒーを差し出す店主が後ろにいた

すいませんとソーサーに手を伸ばしコーヒーを頂く

数年前のオレとは違う

コーヒー片手に知った風にエサ箱を漁り

端から端までチェックを入れ数枚の国内盤をレジに

オーディオ機器メーカーのサウンドチェック用のレコードと

”はげ山の一夜/ボブ.ジェームス だった

$Mr.Itagaki a.k.a. Ita-cho  "EAT MEAT TO THE BEAT"

"two"を先にゲットしていたが

$Mr.Itagaki a.k.a. Ita-cho  "EAT MEAT TO THE BEAT"

"oneはまだで しかもその国内盤はげ山の一夜はかなり安かった

お代わりのコーヒーを飲みながらしばし歓談し店を出る頃には

jazzとコーヒーのトラウマはすっかり消えていた

その後に来たjazzfunkブームですっかり当たり前になったjazzも

オレにとって最初のきっかけはサンプリングのネタ元でしかなかった

だから必然的にボブ.ジェームスがオレにとってのjazzの口開けだった

そこから何十年か経ったこの2012年

ありがたい事にそのボブの作品に関する仕事をする機会に恵まれた

その時から現在まで色あせる事も無く

相変わらず多くのクリエーター達に愛され続けてる楽曲達

それをオレの独断と偏見でコンパイルさせてもらいました

$Mr.Itagaki a.k.a. Ita-cho  "EAT MEAT TO THE BEAT"

かなり偏った選曲ですが

コレがきっかけでよりjazzに興味がもてるチャンスになったり

サンプリングスポーツがいかにクリエイティブで楽しいモノなのか、など

ここから色々勘ぐって楽しんで貰えたらいいなと思います

しかもビクターさんのご好意で今回は

かなりお得なプライスとなってます

極上の入り口であり

間違いの無い王道であり

色あせる事の無い珠玉の作品です

2012/11/21配信開始です

この機会に是非チェックしてみて下さい