under the influence of ~ | Mr.Itagaki a.k.a. Ita-cho "EAT MEAT TO THE BEAT"

under the influence of ~

25~6年くらい前

餓えていた

ガキの頃からのハンデ

所詮は海の向こうの出来事

情報も消費もハンデ

早く内地に行きたかった

でも結果として誇れるものもあった

音楽

ガキの頃既にタワーがあった

上のジャズフロアでコーヒーただ飲みできた

レコードビンの100分の1だったけど

hiphopもあった

ll cool j/radio,run dmc/raising hell

tommy boy greatest 1なんかが

リアルタイムでの出会い

二年後位にはシカゴハウス

trax,dj international,underground

初の円高ドル安で790円位で買えた

高校生の時、気づけばシスコも出来てた

角の折れた ll cool j/bad ラス1だった

そんななか

気になってた

かなりの確率で

ん、って

なんかどっかで聴いた曲がちょっと入ってたり

聴いた風なフレーズがあったりで

”あれ、これって人の曲使ってる?!って

hiphopもhouseも同じだった

これなんだっけ?

これかっこいいな、誰の曲だ?みたいな

今で言うsampling musicとの出会い

気持ち悪かった

どんなに興味が有っても解決しない

勿論samplingのクレジットなんて皆無な時代

大阪いても東京いてもイマイチ

でも意外なとこで思い出した

過去の聞き覚えが有った曲と出会った場所

当時はただ雰囲気に酔いに行ってただけ

そのおかけで知らない内に偉く耳年増になってた

某デパートの裏手

俗に言う特殊浴場エリア

今も営業中ウサギのマークの風呂屋の向かい

かすべ、って看板の目立つ雑居ビル

てか、ビルってもんじゃ無い そこの地下

かなり暗い空間に

L字のカウンター

Lの短い方に鎮座するプレーヤー

長方形の大理石の中にターンテーブルが二個埋まってる

Lの長い方にはヤサグレた大人たち

カウンターの背中にレコード棚

その横にうな垂れてるマスター

奥の冷蔵庫の前には謎の女

”SOUL COP”

そんな店

ただただ飲んだくれて音楽聴き倒すだけ

気づけばまいど朝

適当に飲んだくれて

誰かが出前で頼んだかすべ食って

やさぐれた大人たちの会話聴いて

そんな時間の過ぎてく中で耳にしていた曲たち

夢中だった

帰郷した初日から最後の朝まで

キャバの前後に、風呂屋の時間調整に

事有るごとに時間の許す限りに

最高だった

ただの不良じゃない

やさぐれた大人たちの会話に

止まる事ないsoulとfunkのセッション

こんな大人になりたいってそん時思った

暇な時間にこなす向いの風呂屋の

サンドウイッチマン姿にも

憧れと哀愁を感じてた

初めてマスターに声を掛けたのが

it's just begunがかかった時

ブレイクダンスのビデオ、samplingなんかで

気になってた曲だった

これどんなジャケですか?

”え、これ、ってそっけなかった

しかも暗すぎてなんにも見えない

いいすか? って、手元にきても

なんか変なジャケなのが分かる程度だった

でもその時のジャケのやれ加減とスエた匂いに

なんか興奮した

”いいよね、この曲、

嬉しかった、自分のアイドルと共感出来た瞬間だった

次の昼レコレコで無事出合う事が出来て

なんかやさぐれた大人の仲間入り出来た気がした

仕事と東京の魅力に負け、数年が経って

気づいた時には

いなかった

自分の大人ぶりを見せる事なく

知ってる限りの戯言も伝えられなかった

ただただ与えて貰っただけだった

真っ暗だったけど

今でもしかっりフルカラーで覚えてる

実家では一度も出て来た事の無い

かすべが好きになったのもココで受けた影響だ


マサさん 

本名も命日も知りません

でも

今でも勝手に尊敬して憧れてます

ありがとう御座いました