LA .LA | Mr.Itagaki a.k.a. Ita-cho "EAT MEAT TO THE BEAT"

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pico blvd


ロスに行った事ある人なら走ったことあるかと


日本のレコ屋御用達のmartin’sがあった


うまいカリビアン、魚屋があって


o.g大好きRoscoe’sもある


防弾プラスチックに囲まれ一切接触の無いファストフードも


オレがはじめて見たのはココの通り沿いのkFCだった


他にも行き付けの場所が数ヶ所あり


L.A滞在中もっとも使った通りのひとつだった


空港の方から行くと


コリアン、メキシカンの整備工場が目立つエリアがある


この辺は元々はディストリビューター、ワンストップが多い場所で


音楽系の卸売り業の集まったエリアだった


今でも数店それっぽい店はあると思う


いまではすっかり


サビとホコリと犯罪にまみれた


結構ろくでもないエリア




ココにスゴイ店があった


オレの買い付け史上指折りにヤバく


かなり残念な店


ナカナカ中に入れない


基本、平日営業で


6-11 


朝6じから11じまで、


5時間営業


しかも店は何時もカギがかかってる


中には入れるようになるまでに


3年以上、何百回も電話し、何度も直で行った


何でかと言うと


ここの変態オヤジ、話では


30年以上前に仕入れはしてたが


ココ10年は仕入れも止めてて


さらに不思議なことに


殆んど売った事が無いという


訳の分からない商売?で


なんかの病気と変態のハイブリット


見るからに病みやみ


結果2回 店に入れた


一回目は見るだけ


クラッた


でかい箱が積んである 


上に小箱が1つ

 

基本店内はこの感じ


90%、7inch


motown, polydor, king, people,,


jb's, lyn colyns, kool & the gang,,


少し見ただけでスゲータイトルのデッドストックの山


下のでかい箱は”在庫” 


ハンパ無い


モチロン全部”粉ふき状態できらきら


リアルな さらピン状態


20数年時間が止まってる


でも


やっぱり


見るだけ


くそ





そんなこんなで


やく一年


そういえば、どうなの?あれって


”ああ、残念だな、タイミングも突然だったしな、って


マイメンの g


なにそれ 知らない


”ほとんどイギリスのヤツが買ってった


 オレらのトリプルプライスだ、って


ヤツらも数年越しだったらしい


なんかのタイミングで


そのオヤジの”霧が晴れるらしい


その時、偶然店に行けた、ということだ


落胆するオレに、gが


”あいつらは、分からないからって見なかったしな、


 タイミングがな~、


え、あいつらって誰の話?


”mとm、


会社がバブってた時代


ご褒美で買い付けにバイトを連れて行くっていう


クソなめた、どあほうな失策があった


そのイカレた取り組みの内の一回が


mとmの回に重なっていた

 

レコードも言葉もロクに分からないようなヤツを


行かした会社もアホだが


宝さがしに行って 宝の山を目にして


” 12”が欲しいんだよ、古いのは分からない、なんていって


その場を去ってバンの中で待ってたらしい


しかも本人達からは一言も聞いてなかった


その場で電話も出来ただろうに


どうしようもない半端腰掛水*搾取野郎


この話を聞いた時点で半年は過ぎてた


”今、残りは店で売ってるぞ


薬が効いてて霧が晴れてる日が増えてる、って


結果は分かっていたが


寂し過ぎる店内


それとは対照的に


爽やかに迎える”効いてるオヤジ


さすがにトリプルプライスだっただけあって


多少の残し物はあった


かなりマニアックなモノ中心に


数百枚買って


本当にもうこれ以外に無いかの念押しを数度して


”まあ、よかったじゃん少しは買えて、


g は全くチェックしてなかった


聞けばその前回の晴れのとき


”アホ共待たして車に詰めるだけ買ったぞ


だって


譲ってよっていったら


”no~insulance


コイツの口癖


財産価値が有るから


すぐにカネにしなくてもキープしとくぜってコト


ホントのクラシックスでハードなモン


レアなモンじゃなくても もう見ないね~、などは


立派な財産


ゆっくりでも自分的に適正な価格でってのは分かる


安く売り切る新譜と同じ考えの”商売道具としてはあまりにも性質が違う


今じゃどうだか知らないけど


”宝探しスキルと骨董品屋的な目利き、独自の色、センス タイムレスな、ってのが、


”訳の分からない括り方をした気色の悪い文章表現に騙され生まれる流行により


左右されるタイトルの品揃えをメインとする、持つことの自慢


ブランド好き的なベクトルを助長するような”商品、ではない


結果


世界中から掘ったり、買い叩いたりで来日してきた名盤たちはここ数年で


おもにヨーロッパの賢人達の手により多くが帰国の途に着いている


アメリカのレコードの値段は上がり続き


イギリスは値崩れなんて皆無


ヨーロッパはユーロ以降値段が安定しスタンダードな価格へ


( 前は リラ、ギルダー、クローネとか、レコード安かった )


なぜか日本だけが極端に上下する


上がるのは分かるけど


下げるってコトは抜きすぎだったってコト?


よく分かんないけど


今とかは買い時でしょ日本は 最高の買い物スポット


でも、再発、ブート相当おおい 悪くない?けど


知らないでオリジナルだと思って持ってるのはサビシイ


02~03年位に西から出てた”Impeach~や


usサイズの小さい穴の”touch me~


赤が入ってない”propositions などなど


安物買いの銭失い


ブートに中途半端に高い金払った人達


世の中そんなにいい話なんて、、ね


ちなみに昔マンの壁で1800円くらいで売った


さらピンの”last night change~は本物


たまに訊かれるコトあるんで





無くなってしまった


martin’s records


ココは数年にわたり日本にプロモを供給してきた窓口のひとつ


店にはほぼ何も無い


いつも近所のガキが溜まってた


全盛期には女子高校生3人をレジに置き


隣の店舗で床屋もやってた


おまけに


CALI入りしたアーティストがこぞって来店する


コイツらも少量では有るがレコードを置いてく


プロモのやり取りは全部裏でやってたから


みんなオマエ何で稼いでる?って


コイツ2言目には


”オレはN.Y出身だからオマエラと違う、って


適当に言ってた


あるとき


十代前半のガキに店がロブられた


閉店前 バイトを帰してオヤジ一人


ガンを持ったガキ2人が襲撃


ミドリの汗の元と言われたローリーくらいで


たいした額の被害はなかった


が、ギャラリーは多かったらしい


周りが心配してたのは、一度ガキにやられると


次から次にやられるという事


しかしヤツは流石のN.Y出身?


翌日には再び腕にはローリー?!


店には某メジャーレーベルでa&rをやってたo.gが


いかついなりにエプロンでフル装備


この事件からのぴりぴり加減がフッドにも伝わり


人が集まらなくなり


結果 床屋はつぶれ


同じような時期に


一番の上客Pの社長は国外退去命令から


不法入国で見つかり取引もアウト


趣味の二軒目の店も閉店し


1年くらいで何も無くなった


すごい勢いだったのに


恐るべしベイビーギャングスタス


フッドでのハードな生き方


口は災いの元




it's hard knock life