Japanese $
アメリカでの買い付け
何パターンかあった
その内のひとつ
リスト片手に
テレ番しか知らない人の家めぐり
DJや音楽関系の人の家
一日に3~4軒以上まわる
基本ゲトーがおおい
特にロスはヒドイ所いっぱいいった
でも そんななか
たまにいる
金持ちエリアに住むヤツ
普段降りない街
なんかよく覚えてもいない
あんまり行かないエリアだったと思う
進んで行くと
道端に でかいボート?
クルーザーのちっちゃいの?
日本じゃ有り得ないサイズのヤツが
住宅地の道端に路駐
しかも何箇所も
そこそこリッチエリアらしい
でも海は近くない
結構奥までいって
ここだっ、て
家から出てきたヤツは日系人
挨拶して
ガレージに
ガラガラって
開けたら
でかいボート
このエリアはボートだらけ
しつこい もう驚かない
で、聞いたら
skanless の社長
マニアックな話
”オー HI-Cだっ、て言ったら
喜んでた
つかみはok
かなりでかいガレージで
半分船 半分レコード
”壁の棚はLP,地べたは”12だ、
まずふんわりと
kさんと棚みると、30枚くらい同じモンがある
”おっ、出た
これタイトル曲、最高です
12”もそんなないけど
*12”はテイクが違う*
アルバムはホント見ないモンだったんで
あの時は上がった
しかも全部ピンピン
それからガッチリ隅々チェック
かなりよかった
で、金払って
”HI-Cでボート買ったの?って
訊いてみた
そしたら思わぬ副収入に
ご機嫌の奥さんが出てきて
”違うのよっ、て
これって
1本のカセットが出てきた
N.W.A.って書いてある
グリーンの画用紙にクロの印字
Ruthlessとは書いてるがロゴもナンも無し
で、いわく
デビュー前に
スワップミートで売るために作った物で
ディール取る前の金の無い時だったんで
代わりに作ってやっただか
資金貸しただかで
そんでまあ色々あって
大金になったらしい
貰った金でボート
配当でかいね
2~3回しか乗ってないらしいけど
余裕だね
かみさんも高笑いだった
N.W.A.が当たったの真近で見たんで
HI-Cもギャングスタなコスプレで
2匹目のドジョウねらいな感じだったのかな?
アルバムのサウンドプロダクションも
”それっぽいのもあるしね
でも、オレは結構好き
買い付けでも買ってた
オススメは
何曲かある大ネタ使い
”sitting park ~,i’m not your~など
ゆるいのや甘いのがグッドな1枚
基本悪くはない
まあそれよりも
N.W.A.の歴史の中で
ある時代を支えたのが
日系人っていうのが
スゴイなと
そんな話

