装飾写本の展示があると知り、見に行ってきました。いろいろ残念でした😔 内容をよく理解せず勝手に期待していた自分が100%悪いのですが……。見に行きたいけど家からだとアクセス悪いこともあり、ずいぶん悩んではいたのです。でも、行かなかったことをクヨクヨ後悔するより、行ったのに期待外れだったのを後悔する方が納得いくから、まあ見に行って良かったとは思ってます。
主催側の紹介文をお借りしますと【中央大学図書館ではいわゆる「三大ケルト装飾写本」のファクシミリ版をすべて揃えることができた。また、当図書館はケルムスコット・プレス刊行本をすべて所蔵するなど、19世紀イギリスの「美しい書物」の収集に力を入れてきた。さらに、本学人文科学研究所では「ケルト」にまつわる研究が盛んに行われてきた。今回の企画展示ではこの3つの点をつなぎ、ケルトにまつわる装飾や挿絵の美しい書物を紹介する】これを読んで、なんか凄い exhibition を期待してしまったわけですよ。
愚痴っぽいことをグダグダと書き連ねます🙇♀️ 場所は中央大学多摩キャンパスにある中央図書館。八王子市の多摩動物公園の近くです。家からだと、4回乗り換えて5つの電車に乗るという、とんでもない面倒なアクセスです。さらに駅から(迷いながら)15分ほど歩きました。降りる駅を間違えたのだろうか……💦 東京都内での移動なのに2時間くらいかかってしまった。これからの残りの人生でもう2度と訪れたくない場所でした😑
大学ってキャンパスに校舎が入り組んで建っていて、図書館は割とその奥の方にあるわけで、キャンパスに入ってから10分くらいさまよいました(入り口で地図をもらったんですが随分と省略化された地図で)。その間、下校していく学生さんたちに尋ねたりしたのだけど、図書館の場所を知りたいだけなのに、みなさん、こちらを胡散臭そうに見ながら避けるようにそそくさと去っていき、4、5人目でようやく場所を教えてもらえました。今時の学生さんって、大学の教師やスタッフには全く見えない風貌のオバサンには、ああいう態度を示すのですか、そうですか😑
ようやく図書館に到着しまして2階の展示スペースへ。てっきり2階のフロアをかなり使ってたくさん展示されていると思ったら、図書閲覧室内に3、4平方メートルほどのエリアを設け、そこに20冊ほどの本があるだけでした。ものすご~く粘っても10分もかからずに見終わってしまった。2時間以上かけてようやく辿り着き、でもって見るのは数分って、膝から崩れ落ちそうになりましたよ😑
肝心の「三大ケルト装飾写本(ファクシミリ版)」の展示です。
「ダロウの書」7世紀末にアイルランドで制作されたもので、現存するケルト装飾写本の最古のもの。左ページの、紐が絡み合う円の図柄、右ページの「IN」の文字を作る組紐紋様や渦巻き紋様が凄くいいです。
「リンディスファーン福音書」700年頃イギリスで制作されたもの。左ページは組紐や動物組紐で十字架が形作られている。右ページは「INP」の文字とその後の文章の文字の形と色が美しいです。
「ケルズの書」800年頃スコットランドとアイルランドで制作されたもの。「世界で最も美しい本」とも言われていて、アイルランドの国宝です。左ページはキリストとその左右に4人の天使が描かれ、右ページは組紐や渦巻き紋様で埋め尽くされた8個の円を持つ十字架。気が遠くなるような緻密さです。
この3冊以外では、18世紀後半以降に書かれた「ケルト復興」期の印刷本が展示されていました。しばらく足を止めて見たのはアーサー王ものかな。
(左)ウィリアム・モリスが制作&出版した「ウェールズのサー・パーシヴァル」挿絵はバーン=ジョーンズ。この、イラストや本文の周りの余白を埋め尽くす装飾には、ある種の空間恐怖症=隙間まで埋め尽くさずにはいられない強迫観念を感じます。そこが好きでなんですけどね。
(右)J.M.デント社が出した「アーサー王の死」挿絵はビアズリー。
展示内容がちょっとあんまりだったんで、帰宅してからこの本を再読しました。
「理想の書物」by ウィリアム・モリス(ウィリアム・S・ピータースン編/ちくま学芸文庫2006年刊)
モリスによる「書物芸術に関する講演や論文」を集めたもの。イギリスのヴィクトリア朝時代に興ったゴシック・リヴァイヴァルの中、モリスは中世の手稿本や木版本の美しさに魅せられゴシックの精神的・芸術的価値を評価・尊重しました。彼はケルムスコット・プレスというプライベート印刷所を設立し、自分の美意識に則った書籍を出版していく。モリスがこだわったのはタイポグラフィー(活字デザイン)、語間(文字同士の間隔や行間)、余白(1ページ内の文字面以外の部分=上下左右の空白面積の割合)、活字と装飾の調和、用紙作りなど。結果、(ある意味で)美術品としての本が創られていくのです。













