僕「よぉ」

友「おう」

僕「卒業したのにもう顔合わせるの?」

友「おう」

僕「で、お話があるとか聞きましたけれど」

友「おう」

僕「彼女の件ですか?」

友「おう」

僕「えぇ。わかってたけどさぁ、なにって?」

友「なんかヒステリックな感じで手に負えん」

僕「もうあたしのことなんかどうでもいいんでしょ!?」

友「なんでわかるの!?」

僕「ヒステリックパターンその32さ」

友「パターン1はなに?」

僕「あたしのこと好き?」

友「えぇそれヒステリックかぁ?」

僕「このセリフからヒステリックが広がっていくのさ」

友「確かにエスカレートしきたなぁ」

僕「大変だなぁ好かれてるんやなぁ」

友「ちゃんと好きだっていってるのにさぁ」

僕「態度に出てないとか言われるやつ?」

友「そうそう、どうしろってんだよぉ」

僕「なぁ~」

友「え~なんかアドバイスないの?」

僕「難しいよねぇ~」

友「わかんねぇよめんどくせぇよ」

僕「はーい、めんどくせぇはだめだよぉ」

友「わかってるけどさぁ」

僕「うーん、お前サラダ食ったことある?」

友「あ?サラダ?あるよ」

僕「まぁそうだよね。あるよね」

友「なに?」

僕「サラダ食って。あぁうめぇって思ったことは?」

友「あぁ?えぇあるかなぁ?ただの野菜だろ?」

僕「つまりさ、サラダ食ってこの味がいいねって言えるかってことだよ」

友「は?」

僕「だってサラダだよ?ボウルにのってるだけだよ?」

友「ああん?まぁ」

僕「それをうまいって言えるのかって話」

友「そりゃうまい野菜なら」

僕「そ、それ、サラダがうまいのは農家の人の手柄でしょ?」

友「うん、まぁそうだよね」

僕「それを切ってボウルにのせてだけの女の子に7月6日はサラダ記念日って有頂天にさせることができなければならないってことだよ。君」

友「は?」

僕「あの話のサラダにはお手製のドレッシングがかかっていると思うのだけど、だからこの味がいいねとか言われたのだと思うのだけど、仮に、なにもない、つまり素の生の野菜だけがでてきてそれを口にしてこの味がいいねとほめ、その手柄は農家の人ではなくそれをボウルに盛った彼女の手柄と思い込ませ有頂天にしたあげくベストセラーをとらせるくらいのことをできないと大人の男とは言えないのではないのかな?」

友「あの本がベストセラーになった理由はそこか!」

僕「さすが理解がはやい。いかにも」

友「あぁー。なるほどーなるほどー」

僕「まぁ俺には無理だし嫌だけど。だってサラダだもん」

友「たかがサラダでかぁ。でかい男だなぁ」

僕「どんなやつなんだろうなぁ」

友「そういう解釈もできるのかぁ」

僕「よぉく吟味すると違うと思うけどさ、そう思っとけ」

友「自分がちっぽけに思えてきた」

僕「日々の積み重ねなのだね。がんば」

友「俺にできるかなぁ」

僕「具体的にどういう積み重ねをすればいいかは知らん」

友「そこ手探りかぁ」

僕「まぁとりあえず今のヒステリックは回避した?」

友「まぁなんとか」

僕「じゃあ今後サラダを忘れずに、さもなくばやべーぞ」

友「マジかよどうなんの?」

僕「もっとエスカレートだ」

友「死ぬとか言い出すの?」

僕「それも当然あるぜ」

友「それパターンその50くらい?」

僕「あぁそのあたりだな」

友「ちなみにいくつまであるの?」

僕「うーん102かな?」

友「その102はなに?」

僕「聞くの?けっこーこえーぞ」

友「聞きたい聞きたい」

僕「ほかに好きな人ができたから」

友「えぇ…」

僕「ヒステリックの結末」

友「そんな勝手な」

僕「そう」

友「俺、がんばるよ」

僕「そうか」