テレビでね。
たまーに、
「田舎で暮らす」的な
自給自足的な
大家族的な
そんな特集がたまにやりますね。

僕、あれ嫌いでね。
だいたい親父はひげずらでね
奥さんも日焼けし放題でね
子供は素っ裸でね。

太陽と大地のおかげでこどもたちは丈夫で健康さっ!
有機野菜と井戸水がなによりもおいしいのさっ!
というのが僕には受け入れがたい。
こどもたちがたくましいっていうより僕には
ただの下品なガキに見えてくる。

このおっさんは国民年金払ってるんだろうか
電気もガスもないって風呂を薪で炊くほうが
エネルギーの無駄遣いではないのだろうか
子供が病気になったり大怪我したらどうするのだろうか
老後、歩けなくなったらどうするのだろうか
娘が高校進学したいって言い出したときのたくわえはあるのだろうか
こどもいじめられないのかなぁ
「やーいっ、お前んちおっばけやーしきっ」って。

このおっさんに何が守れるのだろうか
このおっさんの自信はどこから出てくるんだろうか

とかそういうことを考えてしまう。

自然のなかで強くたくましい人間に育つ。

それはそれでいいんでしょうけどなんつーかなぁ
たぶん、たぶん、あの人たちが幸せだってなっちゃうと
こっちだって幸せなのに
なんか負けた感があるから
認めたくないんでしょうね。

その特集の何年かあとに
おっかけて「あの家族のその後」
的な特集を見たのですが
結局、子供の進学に合わせて
山奥から少し街中に引っ越しました
みたいな話だった。
引っ越すったってあんたお金は?って思ったら
奥さんの実家の空き家がただだからそこに住んでます。
ってなってた。

なんだそれ。なんだよそれ、おっさん。
なんかがっかりだよ。俺がっかりだよ。
でもあるがままに人を恃めるのも強さですね。
まぁありですね。ただがっかりしたけど。

こういった古きよき時代への回帰ともいうのでしょうか
そういうのってクローズアップされたりします。

田舎の人の温かみとかさ。しらねぇよ。
俺だってあったかい人間側だよ。
田舎じゃなくてもあったかい人いるって。
感じろよ。都会の中の暖かさ感じろよ。
南極で石油ストーブだよ。あったっけぇよ。
それじゃあ不満かよ。っていいたくなるときもある。

日本のコミュニティの崩壊を憂いで
今こそコミュニティの活性化だっ!
というようなことを耳にしたりしてもね。
ふんっ、って思っちゃう。

どうしても僕そういうの無理なんですよね。
町内会とかさ、うぜぇって。俺、うぜぇって思っちゃう。
田舎のほうなんて、うわさだのなんだので余計うぜぇ。
あたたかいとか思わないんすよ。

三丁目の夕日
とかね。映画ね。親父とかの世代は相当懐かしんでましたけど
僕あれ見てると腹が立つんですよね
カンボジアみたいやんって思うんですよ。
こんなキレイな話にしてるけど
ようは貧乏なんだろう?
ってことはもっと悲惨なことたくさんあったんだろう?
キレイにすんなよ。うそつくなよ。
カンボジアも悲惨な話ばっかだよ。もういいって。

んでまぁそんなような話で
「後戻りばっかりしたがって、くそったれ」
って思ってたらある日、親父が
「行ったり戻ったりしているようで実は進んでいくもんだ」
となにかの拍子に言ったのをきっかけに
なるほど
アジモンやり始める前に放った
「こんなことは結局自己満足ですよね」ってのと
それから何年かかけてあーでもないこーでもないってやってきて
「まぁ結局自己満足かもな」ってのは
二味くらい違う。ってのと同じかなって思ったわけです。