友「なんか寒くなってきたよな、マジで」

僕「うー、なんかね、体温調節うまくできないや」

友「え、お前、意識的に体温調節できるの?」

僕「できるかっ。なんかさっき汗かいたと思ったら今マジさみー」

友「は?座ってるだけじゃん、なんで?」

僕「経験上、これは、風邪だね」

友「季節の変わり目ばんざーい」

僕「完全に他人事だな」

友「熱あるパターン?」

僕「これは、これから出てくるパターンだと思う」

友「まぁ家かえって寝れ」

僕「そうもいかないわ、あー鼻水うぜ」

友「ティッシュないよ、トイレットペーパーとってこい」

僕「とってきて」

友「もー、だから帰れよ」

僕「大学いかねぇとだめやもん」

友「一日くらいいいじゃん」

僕「どうしても譲れない一日に合わせて風邪ひきました」

友「ばかめ」

僕「ごめんなさい」

友「うつすなよ」

僕「うーちょっと買い物行ってくるわ」

友「なに腹減ったの?」

僕「ここぞという場面を乗り切るためのリポビタンDを」

友「はぁ」

僕「リポビタンDで風邪薬を飲めばきっとよくなる」

友「ふん」

僕「バファリンある?」

友「あるけど」

僕「優しさを半分ほどください」

友「昔は風邪ひいたら学校休めるからうれしかったけどな」

僕「確かに、休めなくなるもんだなぁ」

友「大学でこの状態だったらおめぇ働いたらどうなるわけよ」

僕「バファリンがパブロンになって優しさの味を忘れてしまう」

友「なんのために働くのかなぁ」

僕「知るかよ。ただ世のお父さんたちもリポビタンD飲んでんだろ」

友「だなぁ。せつねぇなぁ」

僕「せつねぇけどそれ以外に何ができるのよ」

友「うわー、うわー、うわぁ、確かに」

僕「がんばるしかねぇじゃん」

友「がんばるしかないねぇ」

僕「でもこの先ずっとかぁーはぁー」

友「みんなそうだろ、とにかく身をすり減らしてがんばってんだろうなぁ」

僕「だな、みんなそうしてるから俺もそうするかぁ」

友「男だからしょうがない」

僕「そうやね。消耗品だもんね。がんばった分給料もらえれば上等だよね」

友「男は消しゴムやもんな?」

僕「その言葉で俺は割り切れるわ。男でよかった」

友「そうだな、わりぃけど俺の分のリポビタンDも買ってきて」

僕「お前元気じゃん」

友「なんか飲みたくなった」

僕「えぇお前が行ってきてよ、元気なんだから」

友「いやだよ」

僕「えーじゃあ一緒にいこ」

友「えーしゃあねぇなぁ」