石が好きである。

良い石をポケットに入れると、

ビスケットがひとつ

入った以上のわくわくする感覚になる

ル・ブルターニュ ガレット・バタービスケット アンリオ缶 320g

石を並べると、何か良いものを並べたような気がして、

気持ちがほくほくする。

宮沢賢治も「石っこ賢さん」と呼ばれていたが、

石は何か不思議な力をもっているような気がする。

 

石は、鉱物に分類されるが、神話的である。

境界線に石を置く。

山神の石が日本のあちらこちらの境界線にたくさんあるから、

おそらく結界が張れるのであろう。

 

塚も昔は石であった。

五輪塔も石である。

空・風・火・水・土

此岸と彼岸との境界に石を置く。

それは黄泉というような死者の国であったり、

仏の世界であったり、

魔法の国であったり、

現実世界とリンクする

さまざまな次元が地球上でクロスして

複雑に構築されている。

 

観光名所には石造物が多くある。

イギリスのストーンヘンジ

ストーンサークル

イースター島のモアイ像

ピラミッドの巨石建造物

 

日本の石もなかなかのものである。

城壁の石垣は

気骨のこもった職人技である。

 

日本の石庭は、禅僧が立石をしたものであり、

そこには、石を並べることで

天界の縮図ともいえる小宇宙を作り上げた。

 

城壁 石積みの肖像

 

織田信長は名物石を運ばせ、

見物させるという、パフォーマンスをした。

2トンくらいの石を当時の人は運んだり、動かしたりしていたが、

石の効用がわかっていた。

ある種のマネジメント戦略ともいえる。

 

一方で、魔的なものも存在する。

那須野の殺生石は近寄るものを殺すというし、

メドゥーサを見ると、人は恐怖のあまりに石に変わってしまう。

という。

ただ天翔けるペガサスはメドゥーサの子である。

 

昔、石は成長すると思われていた。

鉱物が成長する学説があったほどだ。

まさに、

さざれ石が巌となって、苔のむすまで

という日本的な考え方である。

 

 

ケニア・タンザニア旅ガイド まるまるサファリの本 ver.3(発行:サワ企画)

 

さて、今週一番の明るいニュースは、アフリカからやってきた。

 

タンザニア

という国は東アフリカにあり、

おそらく一生の間、行くことのない遠い国。

世田谷の上用賀、馬事公苑の途中にもタンザニアの大使館があるが、

通り過ぎるだけで、あまり御用がありそうにない。

 

しかし、動物好きの人には絶好の場所のようである。

スワヒリ語と英語が公用語で、

野生動物の楽園であることから、

ゾウ、ライオン、

アニマルパワー満載の

サファリツアーが観光目的のようだ。

(治安はその都度、変化するのでしらべなければなるまい。)

 

そのタンザニアで

宝石の希少原石が見つかった。

タンザナイトである。

 

タンザニアの一攫千金の夢物語である。

一夜にして億万長者。

小規模鉱山採掘者のライザー氏が掘り出した

9.2キロと5.8キロの原石は

240万ポンド(3億2千万円)の値がついた。

ライザー氏は大統領から祝福を受けた。

 

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タンザナイトは、

パワーストーンであり、宝石である。

赤・青・緑・紫に輝く。

1967年に発見された。

 

ご存じ、Tiffanyが

タンザニアの夜の青色をイメージカラーとして

「タンザナイト」と命名して、ジュエリーにしたことで、

一挙に人気があがった。ブランド力のなせる技である。

 

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億万長者になっても

ライザー氏は、自分の生活は変わらないという。

貧しい人々が多くいるこの地域に

手にした資金は地元に投資するつもりであるという。

「ショッピングモール

学校を建てる。」

という。

また、何かに気を付けることもない。

「ここは安全なので真夜中に歩き回っても大丈夫だ」という。

 

天からのビッグサプライズであり、

贈り物である

こういう純粋素朴な精神性に奇跡は訪れる。

まさに天の采配といえよう。

 

おめでとうございます!

明るいニュースを伝えてくれたことに、感謝。

こころから祝福を申し上げたい。