アラビアひつじの日記

ロンドンでアラビア語を家事の合間に勉強中。日々思うこと、のんびりペースのロンドンの生活などを書いて行きます。


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昨日のハーフタームブレイク初日の月曜は、ロンドンでは珍しく1日中晴天で、朝から空が澄み渡っていた。こんな日は海でも行きたいなぁとぼんやり思っていたら、休暇を取っていたうちの旦那さんが、今日は娘を連れて友達の家に行くから、一人で気分転換して来たら?というので、それならばお言葉に甘えてと、寒さ凌ぎにミルクティーを魔法瓶に詰めて海を見に行くことにした。

突然のことなので、どこの海に行ったら良いかも分からないが、とりあえずロンドンから南に向かったところの海に行こうと、一度は行ってみたいと思っていたイーストボーンに向かうことにした。とは言っても、辿り着くところまで行ければいいと、軽い気分で9時半頃家を出発。ロンドンに住んで7年近いが、イギリス国内旅行は殆どしたことがないので、列車の乗り方もままならない。

ざっくりグーグルで検索すると、ロンドンブリッジから列車が出ているようなので、まずはロンドンブリッジで往復チケットを£33.40で購入。イーストボーンはブライトンより東側にある海岸の街だ。ブライトン方面へはビクトリアから列車が出ているが、ロンドンブリッジからの列車でも、隣駅のイーストクロイドンから乗り込むことができるらしい。

早速イーストクロイドンで下車し、駅員さんにイーストボーン行きの列車を尋ねる。ついでにイーストボーンへの列車の時刻表をもらった。これが後々重宝することになる。
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教えてもらったホームに行くと、確かにイーストボーンで停車する列車が入線する旨、電光掲示板に表示されている。これに乗ればそのままイーストボーンに行けるのかと、ちょうど滑り込んで来た列車に乗り込む。

1時間ちょっと揺られればイーストボーンに着くものと、うとうとしながら気を許していた。

すると、隣のガトウィック空港を過ぎて次のヘイワーズヒースという駅に停車している間、列車にガタンという衝撃が走った。車内アナウンスが流れているが、音が小さくてよく聞き取れない。しばらくして流れた音量の大きいアナウンスが次の停車駅を告げた。念のためと、先ほど入手した時刻表のルートを見ると、次の停車予定の駅とは全く違う駅だ。あわてて荷物を抱えて、ドア開けるボタンを押して電車を飛び降りると、そこにタイミングよく駅員さんが立っていたので、尋ねるとこの電車はイーストボーンには行かないという。どうやら、さっきの衝撃音は、列車を切り離していたもので、既に発車した先頭車両部分のみがイーストボーン方面に行くというカラクリだったらしい。

駅員さんが、ここで待っていればイーストボーン行きの列車が来るというので、ホームで30分程待機。幸い陽は暖かく、ちょうどいい日光浴ができたと、出がけに注いで来たミルクティーを飲んだりして時間つぶしをしながら、少し遅れてやってきた次の電車に乗り込む。今度は、切り離した後部車両部分がイーストボーン行きだった。

イーストボーンに行ってどうしたものかと、車内で地図を見ているうちに、ビーチーヘッドという白亜の崖の上の絶景の場所が、イーストボーンからブライトン寄り、西側にあるのを思い出した。折角だからそこに行ってみようとグーグルで検索して見ると、どうやらイーストボーンからバスが出ているらしい。

無事にイーストボーン駅に降り立ったのが13時近く。バスターミナルらしきものを探すが見当たらず、とりあえず市内バスの運転手さんにブライトン方面のバスの停留所を尋ねる。この先のMというバス停から出る緑のバスがブライトン行きだというので、行ってみると確かに緑のブライトン行きのバスが停車している。運転手さんにビビーチーヘッドに行くかと尋ねると、このバスではなく、桟橋の方から出ているバスだという。向こうの方角に歩けば桟橋に着くと指すので、その通りに歩いて行くと、海辺の町によくある歩行者だけのショッピング通りに入った。そのまま直進すると、正面に白い桟橋と真っ青な海が突然目の前に広がった。
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久しぶりに見る大海の壮大な美しさに、もうビーチーヘッドへは行かずとこの辺りでブラつくだけでも十分という気持ちになる。しかし目の前をバスが通り過ぎて行くので一応バス停まで行ってみようと、桟橋前まで歩くとバス停がある。バスを待っている女性に、このバスはビーチーヘッドへ行くかと尋ねると、この12xバスは町の方をグルッと回るだけだという。ビーチーヘッドを通る13xというバスは、日曜のみ運行しているというが、時刻表を覗くと、日曜に来たとしても11時、14時、18時の3本だけだ。観光バスがよく走っているが、おそらく夏期だけの運行だと思うと、いろいろ丁寧に教えていただいた。

それでは天気もいいし、海辺をボチボチ歩いてみようと西の方へ歩みを進めると、バンドスタンドがあり、その向かいにボックスオフィスがあった。ダメ元でビーチーヘッドへ行く方法がないかと尋ねて見ると、やっぱり先ほどの13xのバスを教えてくれる。さっきバス停に見に行って来たが、日曜しか運行していないというと、それじゃあ単純に歩いて行ったら?という。歩くって、歩ける距離ですか?どれくらい時間がかかるのかと尋ねると、40分位じゃないかなと言う。40分ならそれ程遠くもないと、少し足取りを早めて更に西へと向かった。

途中、正面には白亜の断崖が切り出しているのが見えて来た。なるほど、あの断崖がそのまま続いてビーチーヘッドに続くのかと、崖付近までは余裕で歩いていけそうなのが見て取れた。しかし、崖の上に上がるのはどうも無理かも知れないと思いながらもテクテク歩いていると、30分程歩いたところで、いきなり目の前に草で覆われたこんもりした小山が広がった。上の方には歩いている人が見える。地図で見ると、ビビーチーヘッドへの車道はかなり迂回をしているが、なるほど、山を越えるこういうショートカットがあるのかと、俄然ビーチーヘッドへ辿り着く可能性が見えて来た。
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早速小山を登り始めるが、登り始めた瞬間足を滑らせる。草で覆われていると思ったら、その地面はぬかるみで、ツルツル滑って全く前に進めない。立ち往生していると、上から降りてくる男女に出くわしたので、この先はずっとこんな風に滑りやすいのかと聞くと、そうだという。見ると、二人ともちゃんと登山用のトレッキングシューズを履いていて、しかもそれらが泥だらけになっている。私のショートブーツにバックといういでたちを見て、その靴じゃ無理だ、事故に遭うよ、車道を行った方がいい。と言うので、確かにその通りだと、諦めてかなり遠回りの車道を登り始める。

しかし行けども行けどもカーブが激しいので行く手は開けず、道幅は狭くなってくるし人はさっぱり通らず、木が鬱蒼と生い茂っているので薄暗く、少々気味が悪くなってきた。ビーチーヘッドは絶景であると共に自殺の名所でもある。妙なものに遭遇するのも嫌なので、15分程登っただろうか、諦めて同じ道を引き返して来た。

さっきの小山の登り口まで戻ると、そこへ6人くらいの集団がやってきて、さくさくと小山を登り始めた。一度は断念したが、あの集団についてもう一度試してみようと登り始めてみた。山の中央には部分的に階段があるのだが滑りやすいので、今度は脇の方の、草がたくさん茂っている方を登って行くと、さっきよりはずっと登りやすい。そのまま少しずつ登って行くと、向こうから山を降りてくる女性とすれ違った。私が少し足を滑らせていると、手を貸してくれる。この先はまだ長いのかと聞くと、まだまだ長いけれど、行くだけの価値はある。端の方の草むらを行けば何とかなるという言葉に励まされ、俄然足取りが軽くなる。

滑りやすい急坂は最初の方だけで、そこをやり過ごすとなだらかな丘になった。どれだけ登ったのかと後ろを振り返ると、そこには見渡す限りの海とイーストボーンの街、そして今歩いてきた道がくっきりと浮き上がっていた。この素晴らしい景色は確かに無理して登ってきただけの価値はある。
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おそらく先ほどの海岸線を歩いていた時に見えていた断崖絶壁の上に既に立っているのだろう。
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さて、この先の行く手は二手に分けれるのだが、どちらに行ったものか。登り口で会った集団は右手のずっと先の方を歩いている。後から来た2グループは左手へと向かった。海に沿って行くなら左手だろうと、左のグループを追う。しかし、道のりは段々下降して行き、その先は崖の袂に辿り着くのが見えた。

道を下ってしまっては、帰り路はまた登らなければならない。やはりさっきの分かれ道は右手を取るべきだったと、また分かれ道まで引き返して右手の道を進む。こちらは緩やかな登り傾斜なものの、ぬかるみに足がとられるので息が上がる。もう少しだけ頑張ってみようと足を進めると、突然景色が開けて、車道が見えて来た。一度引き返してきた、迂回を繰り返す車道だ。右往左往しながらたどり着いただけに、その景色は息を呑むほどの美しさだ。目の前に広がるイギリス海峡は波も静かで穏やかだ。この海の向こうはフランスだ。
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日が暮れる前には列車を摑まえなければと、そこで満足しようやく引き返すことにした。念のため、向こうから犬を連れて歩いてきた女性に、ビーチーヘッドはまだまだ遠いかと聞くと、あの車道を越えてすぐ先だという。しかし、かなり風が強いし、行ってみてもパブがあるだけで、景色はここと同じようなものだという。それを聞いて見逃したものはないと安心してイーストボーンの駅までゆるゆると引き返す。

海岸線にはずっと整備された遊歩道が続き、脇には休憩できるようにベンチが並ぶ。気温は決して高くはないものの、海辺の明るい太陽の降り注ぐ優しい光の中では寒さも感じず、散歩する人も多い。トレッキング姿のすれ違う人も多いので、おそらく夕日を見にあの丘を越えて行くのだろう。

ルートを確認したので、今度は娘と来ようと、お土産屋さんで小さなボトルシップを買う。ちなみに、ビーチーヘッドへは夏場には観光バスが出ていると教えていただいたが、途中そのバス停を発見。
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確かに、4月1日から10月1日まで30分間隔で桟橋から観光バスが出ている。ビーチーヘッドまではほんの15分程度。しかし、バスでなく足で探して辿り着いた場所は、この上なく愛着を感じる。

(イーストボーンの皆さん、駅員さん、大変大勢の方にお世話になりました。みなさん優しくて親切な方ばかりで、本当に助かり、お陰様で楽しい旅になりました。1日のうちにこんなに大勢の人とお話しさせていただいたのはロンドンに住んで初めてのことです。短い日帰りの旅でしたが、やっぱり一人旅は出会いが多くていいものですね。

とは言えども、夕刻6時、ロンドンの街の明かりが見えて来るとホッと一息、やはり大都会に住んでいるのもいいものです。帰りはラッシュアワーでロンドンブリッジの駅は人でごった返していました。

時刻表の読み方も覚え、良く見ると、車両の切り離し、乗り換えなど詳細に注記されていました。
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冒頭のホワイトクリフの写真は、あまりに天気が良かったのが災いし、逆光で真っ黒にしか写っていませんでした。)
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