アラビアひつじの日記

アラビアひつじの日記

ロンドンで子育ての合間にギターとタップの練習、たまにボイトレ中。(2021年3月4日記)

ロンドンでアラビア語を家事の合間に勉強中。日々思うこと、のんびりペースのロンドンの生活などを書いて行きます。(2015年5月11日記)

今年のラマダンも気が付けばもう27日目になる。27日目の夜は、最初のクルアーンがプロフェットムハンマドの元に降りてきたと言われる特別な夜で、この日は夜を徹してお祈りをして、自分の望みを強く心に刻むと良いとされる。日本語的に言うと、1年間の抱負を自分自身に誓うといったところか。

 

預言者ムハンマドの元へ、天(アッラー)から突然お告げが下るなんて言うと、お伽噺の世界のことのように聞こえるが、最近はYouTubeでもスピリチュアルな話題が多く上がっており、「天とチャネリングする」とか、「天命が下る」などという言葉を聞くので、日本人の感覚にも一般的に理解されつつある観念なのかと思う。

 

イスラムの経典、クルアーンの特徴は、キリスト教の聖書などにあるような逸話など、楽しんで読めるような話が殆どないことだ。殆どの部分は、抽象的で観念的なことが多く、何を言っているのかさっぱり分からない。歴史的な事項などは出てくるのだが、それらは読み手の興味をそそるような手法は全く用いずに語られている。布教の精神が全くないと言っても過言ではない。この辺りが、イスラムとはどんなものか、今ひとつよく理解されない由縁だと思う。受け取り方は、個人の裁量に任せる部分が多い。

 

一方、クルアーンの響きは素晴らしく美しい。発音というか、リズムというか、言葉の響きというか。日本語でも、美しい文章は、声に出して読みやすいリズムがあるので、音読するのが心地良い。だから、とりあえず意味はさておき、言語のアラビア語のまま朗誦するのがいい。美しい音とリズムを体に刻むことで、良い波動をもたらすという、まずはそこから始めれば良いのだろう。頭で理解するよりも、まずは声に出して読む、そして暗唱という行動から始めるということだ。