芥川龍之介さんのお墓参りに行った。最初はこんなに目立たない場所にあるんで少し意外だった。でも昔の作家は大半お家族のお墓に入れたらしいんで、こういう慣習がありそうだ。
  お墓には缶ハイボールといくつかの本がある。みんなはどんな気持ちを抱えてお墓参りに行ったんだろう。今にも芥川さんが描いた世の中の残酷と滑稽が絶えず、人々が不公平な待遇で溜まった憎しみを無実の他人にぶつけている。被害者であり、同時に加害者である。これでなにも変えない。人としての善良さを持ち続けてほしい。
  花屋さんが日本菊を花束と一緒に包んで私に贈った。感謝します。