英国の医師たちが、有事の際の話し合いをしておくように伝えています。
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この記事が言いたいことは2つ
①死が差し迫ったときにどうしてほしいか、「人生」で大事にしていることを話し合っておくこと
②一瞬一瞬をかみしめ、ささやかな喜びを味わうこと
通常ではありえない、残酷な状況が広がっています。
以前は患者さんのそばに寄り添っている家族から「私たちは、ただそばにいることしかできない」と言われることがありましたが、
いまは「ただそばにいる」ということもできない状況です。
「ただそばにいる」ということは、家族にしかできない とても素晴らしく素敵なことなのです。
知らない人が、ずっと側にいたらどうでしょうか?
落ち着けると思いますか?
ましてや「人生の最期」というかけがえのない貴重な時期です。
本人にとってそばにいてほしい人は、家族や大切な人であってほしいでしょう。
「ただそばにいる」ということは、家族にできる最大の素晴らしい行為なのです。
しかし、新型コロナウイルス(COVID-19)の場合、重篤な患者さんの枕元に家族など大切な人が寄り添うことができない。
先ほどの記事の中でも、緩和医療の専門家で著述家のレイチェル・クラーク医師が「これこそ新型コロナウイルスの『無残なほど残酷』な側面だ」と言っています。
新型コロナでなくても、多くの病院で面会制限がされています。
家族がウイルスを病棟内に持ち込むことを避けるためです。
私が勤める病院もです。
患者さんに会えるのは、家族であっても重篤な状況になって個室に移ってから…
その状況では、すでに意識もなく、しゃべることはできません。
まさに死が差し迫っている状況でしか、会うことが許されないのです。
通常ではありえない状況が起きています。
しかし、私たちはその状況化でできることをするしかありません。
だからあなたに伝えておきたい。
自分は最期についてどう思っているのか、どうしてほしいのか、いざというときの話をいまのうちにしておいてほしいのです。
今後どうなるかは、誰にもわかりません。
新型コロナに感染し重症化すれば、隔離され、家族であっても寄り添うことはできません。
いましかしゃべる機会がないかもしれません。
大事な話をする前にそのときが訪れれば、大切な人がどうしてほしいかを知らないという、より残酷な絶望を味わうことになるでしょう。
話し合いをしておくこと
話し合える喜びも大切にすること
実家の親は高齢ですので、私も実家に帰ることは避けております。
かわりにたまに電話をするようにしています。
声が聞こえるだけでも安心しますね。
そして幸せだと感じます。
いましゃべれるという ささやかな喜びも大切に。
世界難ともいえる状況ですが、喜びや幸せを少しでも感じる時間がありますように。
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「死を覚悟する」のは、その気になれば一瞬でもできます。でも、人生の終わりに間に合うように人生の仕上げを準備することは、言葉も勇気も労力も時間も必要です。
そのとおりだと思います。
人生会議の事例集みたいな読み物になっています。
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イラストでお世話になっているマルチクリエーターゆき味ちゃん
ゆきちゃんはYouTuberでもあるので、こちらもぜひチャンネル登録してくださると嬉しいです。
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後閑愛実(ごかん めぐみ)
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