「こうして生きたい!」と伝えておく | 看取り看護師めぐ〜死ぬとは最期まで生きること

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どうか大切な人の最期を穏やかに看取れますように
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最近、終わる活動と書く、終活が流行り「延命処置はしないで」「胃瘻は作らないで」という人が増えました。


でもこれだけではダメなんです!

なんでかを説明しますね。

旗揚げゲームってわかりますか?
「右手上げて、左手上げて、左手上げないで、右手下げないで、左手下げないで・・・」
ってやつです。

あれって意外に難しくないですか?
「なになにしないで」という否定形では、「じゃあ、何をしたらいいの?」と相手に考えさせることになり、こんな簡単なことにも戸惑うことになります。



だから「延命処置しないで」と伝えておいても、結局は「じゃあ、何をしたらいいの?」とわからず医療者任せになり、不本意な形で生かされ続け、寝たきり、動けない、まともにしゃべれない、そんな高齢者の方が増えてしまいました。

まだやりたいことがやれる貴重な時間まで、治療で終わらせてしまっているんです。




いのちとは、自分が自由に使っていい時間のことです。


延命治療をするしないが、いいとかわるいとか言いたいのではなくて、延命処置をして延びた時間をどう使うか、延命処置をしないで残された時間をどう使うか、いのちの使い方を伝えておいてほしいのです。



綿密な計画をたてろということではなくて、どんなことを大事にしているとか、何をしているときに喜びを感じるとか、こうなったらあとは自然に任せてほしいとか、「死にたくない」って否定形ではなくて、「こうして生きたい!」って人生を考え伝えて欲しいのです。



これを伝えるのは、いのちの終わりそのときになってからでは遅いと思いました。

元気なうちに、まだちゃんと考え、ちゃんと伝えられるうちに「こうして生きたい!」って考え伝えておいてほしくて、私は講師になり伝えたいって思ったんです。


人生の最期を治療だけで終わらせるのではなく、自分らしく幸せを感じながら生きて欲しいから。




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