国立がんセンターのがん告知マニュアルには以下のように明記されています。
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がん告知に関して、現在は、特にがん専門病院では「告げるか、告げないか」という議論をする段階ではもはやなく、「如何に事実を伝え、その後どのように患者に対応し援助していくか」という告知の質を考えていく時期にきているといえる。
本人に伝えることを原則とする。
「家族には先に知らせない」のが原則である。患者本人に告知を希望しない家族が一般的な根拠とするのは、「患者は気が小さいから自殺をするかもしれない」という考えであるが、この危険は通常考えられているよりもはるかに低い(Oken D, 1961)。ただし、自殺の可能性は常に考慮に入れておかなければならない。
一部抜粋
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告知とは、「今後、あなたがあなたらしく生きるために話し合うこと」なのです。
あなたらしい最期を生きる本~絵で見るはじめての終末期医療マニュアル 奥井識仁著 ハート出版
その「死」はあくまで、死にゆく本人のものです。
まわりがいくら死にゆく本人を思ってしたことであっても、ウソは信頼を失います。
しかし現実には、いまだに本人に告知をしないで前医から紹介されて転院してくる患者さんも少なくありません。
がん告知マニュアルには以下のようなことも明記されていました。
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例えば紹介で来院した際、他院で家族のみに告知が行われており、その家族が告知に強く反対する場合には、時間をかけながら繰り返し家族を説得していく。なおこのような場合に、紹介医の対応について、「まだこんな古い対応をしているのか」などと非難するような発言をすると、患者と紹介医との信頼関係を崩すことになるので注意が必要である。
一部抜粋
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自分の死に関して告げられず、「あなたがあなたらしく生きるために話し合うこと」もないまま死んでいく人も多くいます。
でも、なんとなく死にゆく人は自分の死を理解しているようにも思えます。
動物は自分の死期が迫ると群れから離れ、1人で逝きます。
人間にも死期がわからないはずがありません。
ですが、話し合いに参加させてもらえなければ、不本意な最期を遂げることになるでしょう。
あなたはどうしますか?
あなたの大切な人にはどうしたいですか?
私は、最期まで自分らしく生きたいし、私の死に関しての話し合いに参加させてほしいと思います。
どうか、あなたが大切な人の穏やかな最期を笑顔で看取れますよーに☆
<イベント情報>
後閑愛実と学ぶ「倖せな生き方、幸せな逝き方」(仮)
●死ぬまで生きる希望を見いだすための習慣
【日時】2015年6月9日(火)19:00-21:00
受付開始は18:30
【場所】志縁塾セミナールーム『ふらっと』
都営地下鉄・浅草線 宝町 徒歩1分 A6出口
営団地下鉄・銀座線 京橋 徒歩3分 4番出口
JR東京駅(八重洲口) 徒歩10分
東京都中央区京橋2ー11ー5
パインセントラルビル2F
【参加費】 3,000円
【申し込み】
もうしこみはこちらのフォームから
あなたの物語(人生)はどんなハッピーエンドにしたいですか?
あなたにとって「生きる」とは?
宗教でもなく、哲学でもなく、看護師後閑愛実が見つめる「生きる」ということと「終末期医療のリアル」についてお伝えします。
誰もに必ず訪れる「死」と向き合い、「生」を見つめ直してみませんか?
「死」そのものについてわかるわけはありませんが、最期まで自分らしく生きることを考えてほしいと思っています。
逝くときは、誰もがひとりだけど、「わたしの人生、これでよかった」と納得して逝けたら幸せです。
100人以上の方のいのちの終わりに立ち会い、その何倍もの終末期の患者さんと関わってきた看護師後閑愛実と、倖せな最期までの生き方を考えるイベントです。
後閑愛実と学ぶ「倖せな生き方、幸せな逝き方」(仮)
●死ぬまで生きる希望を見いだすための習慣
<こんな方におすすめ>
死ぬまで自分らしく生きたい!と思っている方
生きることがツラいと思っている方
【申し込み】
もうしこみはこちらのフォームから