死の間際、まさに「身の置き所がない」時間があります。
見ている方は、何もできなくてツラい・・・・・
でも、「何もできない」ということはないんです。
「そばにいる」というのは、何もしていないようで実は自分の存在すべてを使って「そばにいる」ということをしているんです。
なにかしてやれることはないかな・・・・・
つらそうだな・・・・・
大丈夫だよ、そばにいるよ・・・・・
頭の中ではいろんなことを考え思考をめぐらせ
心の葛藤や変動はすさまじく
何もしていないようでかなりのことをしているんです。
だから、あなたは死にゆく人の「そばにいる」だけでいいんです。
ツラそうだったら背中をさする、抱きしめる、口を水でしめらせる。
こうしなさい、こうしたらいいと言われたことをやるのではなくて、
そばにいるあなたが、こうしたい、こうしてあげたいと感じたことをすればいいんです。