100年ほど前の話ですが、アメリカのオスラー博士が500人の患者さんを調べたもので、死んでいく人のうち、何らかの肉体的苦痛を訴えた人は、そのうちの90人だけ。そして不安や恐怖などの苦痛を訴えた人が14人。残りの大多数はとくに苦痛を感じなかったそうです。
オスラー博士は結論として、「死は誕生と同じように眠りであり、忘却であるに過ぎない」と言っています。
これは100年ほど前の話です。
今は、医療が発達して、もっと痛みを取り除く薬や治療も出てきました。
たしかに死ぬ時は苦しいかもしれない。
でも対処方法はいくらでもあります。
私も100人以上の命の終わりに立ち会ってきました。
病気や怪我によりたまにありますが、のたうちまわるほど苦しんで死んでいく人を見たのは、2、3人です。
痛い痛いと思い悩んでいるほうが、余計痛くなるものです。
痛みに対しては「なんとかなる」と思っている方が絶対にいいです。