今日ある命が明日あるとは限らない | 看取り看護師めぐ〜死ぬとは最期まで生きること

看取り看護師めぐ〜死ぬとは最期まで生きること

どうか大切な人の最期を穏やかに看取れますように
どうかあなたが最期まで、笑って楽しく生きられますように
最期まで笑って楽しく過ごせる生き方をサポートしたいと奮闘中。

戻ってきて、戻ってきて・・・・・

救急車で運ばれてきたその若い男性は、午前中普通に仕事をし、みんなでお昼ご飯を取っていたそうですが、突然倒れ、今は呼吸をしていません。

私たちはこの男性を救いたかった。
汗だくで心臓マッサージをして、人工呼吸器をつけ、とにかく必死で男性を救おうとしました。

1時間が過ぎたころ、ご両親がやってきました。
しかし、患者さんの心拍も呼吸も再開しません。

ベッドの横で泣き叫ぶ家族。
私は、泣きながら心臓マッサージを繰り返したのを覚えています。

家族が来て、30分くらいたったころに医師から死亡確認が告げられました。
「朝、元気に仕事に行ったのに・・・・・」
お母様が、ぽつりと話されました。



この話はまだ私が新人だった頃の話なので、もう10年ぐらい前の話です。
でも、今でも鮮明に覚えています。

今、生きていることって実はとても幸せなことなのです。
人がいつ亡くなるかなんて、神様でもない限りわかりません。

2013年1年間に亡くなった人の数は127万5,000人
一日に約3500人が亡くなっている計算になります。

大好きな人が死なずに、今日生きていてくれる。
それだけでも、本当はとても幸せなことです。
失って初めて気づく幸せはとても悲しいです。



生まれてくれてありがとう!
生きてきてくれてありがとう!

これを読んでくれているあなたが、今生きていることにも感謝です。

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