もう2年以上前になるか……。
俺は自分の書いたSSを抜粋し、リストにしてここに出していた。
ランキング参加は切っていたので不特定多数の人にみられる状態ではなく、完全に物置状態だった。
すると、ある日、コメ欄に突撃してくる珍しい奴がいた。
フラクタル、如何にも取って付けたかのような某アニメのタイトルだ。相手はそう名乗っていた。
もうここには来ないと思うので、敬省略で行かせて貰う事とする。
フラクタルは、俺がリストに出してたswoin作のリトルヒーローズというSSについて、あんたが書いたもんじゃないだろ!という言いがかりも甚だしい事を言ってきた。
なんだか自分か自分の知り合いがそのSSを書いたかのような言い方で責めてきた。
俺が自分で書いてエタったんだから、そんな訳ないのにね。
俺は相手の正体をこう予想していた。
以前の揉め事を切っ掛けに俺のSSに突入しては書くのを邪魔してくる粘着荒らしじゃないかと。
他に俺が昔使ってた糞虫の半値を勝手に使い、俺が昔作った糞虫の館というホームページを本人に成り済まして運営してた輩もいてそちらも疑ってた。今でも同一人物じゃないかという疑念は晴らせずにいる。
糞虫の館は消された。正直、メインはクローラーのエロサイトで人に誇れるようなサイトではなかった。だが、中に保存されていた幾つかのSSも同時に消しやがった。
最悪な事に、俺にバレて指摘されたとたん、俺の努力の結晶をサイトごと消しやがった。
何者かは知らないが、絶対引きずり出してやる!
だからこそ、フラクタルが出てきた時は、しめしめ、やっと引っ掛かりやがったなと思っていた。
成り済ましを引っかける為の罠として始めたのがこのブログを始めた切っ掛けだったからだ。
しかしそれからかなり長い間なんの音沙汰もないので当初の目的をすっかり見失っていたところだった。
――――話を戻そう。
俺はまず、突撃してきた奴が善意の第三者である可能性を考えた。正義感に燃えた人が何らかの誤情報を元に突撃してきた可能性だ。
だったら、傷付ける訳にはいかない。
そういう可能性もゼロではないので、なるだけ懇切丁寧に説明したつもりだ。
だが、相手はなおも突っかかってくる。
この段階で、相手の素性はかなり怪しかった。リンクを辿ると捨て半だったからだ。
捨てハンドル……つまり、ここのコメ欄に突撃するためだけにアメブロに登録したということだ。
当然、プロフィールも空欄でなんの活動実績もない。不自然極まりない。
話を突き詰めてみるとswoin本人というでもなし、知り合いでも何でもないという。
なんだそりゃ?
俺がswoin本人なのだから本人を名乗る奴が出てきたら即にせモノなのは当たり前の事なんだけどね。
全く関係ないのにここまで絡んでくるとなるとリトルヒーローズの件はフロックで、他に何か本当の狙いがあるのかもしれない。
例えば、だ。SSリストを消させたがってたとかね。
それなら以前の事件とも繋がってくる。そう漠然と気付いた。
最初から相手を疑ってた俺は、このままじゃすまないから何とか正体を探りたかった。
だから、話し合いでぼろを出させる為に新たな記事を出すことを予告しした。
タイトルは、swoin騒動への謝罪文。
その記事は当時予告通り書いたのだが現在の俺のブログを見ても載ってないのがわかると思う。
――――なぜっかって?
消されたからだ。
――――誰に?
フラクタルにだ。
俺は消す気はなかった。
自分の都合のいい記事だけが残るようにアメブロ運営に消すように催促したわけだ。
間抜けな俺は、運営からこれこれこう言うわけで、申告がなければ記事を消しますがいいですか?というメールが来てたのを見過ごし、みすみす記事を消させてしまった。
その記事に対するフラクタルからのコメントの内容が余りにも予想外で気持ち悪くて、ブログに寄り付くのを一週間ばかり避けていたからだ。
その記事のだいたいの内容とフラクタルからのコメントについては次回以降に書こうかと思う。
もしうっかりまた消されたら、他に書く決意はある。
あれはもう3年以上前になるかな?俺はいつものようにネット上にSS(私小説)を書き殴っていた。それこそ自分でもどれくらい書いたかわけわからなくなるぐらい、いろんな酉(トリップ)と半値(ハンドルネーム)で。
そんなある日、よくあるドラクエ風世界観の中でなろう風チート主人公が知略で戦い魔王を倒すといったものSSを書いた。これが思いの外、評判良かった。
その頃の俺はとにかく疲れてた。連日連夜SSを書き、VIPを初めとする様々な掲示板にコメントしまくる毎日。
寝不足もいいとこだ。
おまけにネット上では様々なトラブルが続き、リアルの生活もあり、言い様のない不安感で精神的に参っていた。
俺は自分の書いたSSに対する読者のコメントを参考に更なる新作へのモチベーションとしてたから、スレ確認はほんの習慣的なモノだった。
終了して間もないSSのスレに書かれる感想の数々。ふと、いつもより称賛の数が多い事に気づく。
自己評価の低さもあり、恥ずかしさで居たたまれなくなった。
誉め言葉ばかりのスレにむず痒さを感じた。
ただ、褒められるのは単純に嬉しかった。
感想を読み進めていくと、あのSSに似てるねとの一言が。
しかもそれは俺がかつて書いたSSだった。
つい嬉しくなり、そのSSは俺のです。そのSSとこのSSを繋げるのも面白いかもしれませんね。と書いて自分の書いた3本のSSも紹介し、よかったらこちらも読んで下さいと紹介した
しかし、それに対する反応は意外なものだったり。嘘つけ!だった。
なぜかなんの検証もせず。それは他の人が書いたものだろとさえ言われる始末。
今考えると、この時点ですでに反応が怪しかった。
それを聞いた俺はなんとなく死にたくなった。
⇒よし、死のう!
ただしリスカは後が残るし、中途半端に生き残ってしまったら地獄だな。痛いのも嫌だ。
⇒よし、脳死だ!それしかない。
自分を驚かしてショック死してやる。
なぜこんな風に思うに至ったかというと、当時リアルが先行き暗かった事に加え、昔俺がネットの掲示板に書いたSSを何者かの手により勝手に書籍やソシャゲに使われ絶望してたからで。
まぁ、これも現在冷静になって自己分析したからこそ理解した事であって、当時はストレスで色々と物忘れしてたから、ただただ何となく気分が悪かった。
……話を戻そう。
そんなバカらしい理由で、SSの感想スレと化したそのスレに、作者としての半値で、誰だ?この偽物め!てメッセージとし、起き抜けの自分を騙す事にした。
この発想の段階でもうだいぶイカれてると自分でも思う。
けどその時はある意味真剣だった。
深夜から早朝にかけての執筆作業で睡眠不足だったのも手伝い、半ば怖いもの見たさもあった。
俺への悪意あるメッセージをスレに書き終えると、程なく意識が途絶。
数時間後、起きた時にはまだ眠気がとれず、起き抜けの儀式的にネットを漁る俺。
昨晩の事などすっかり記憶から抜け落ちていた。そして、当時日課のようになっていた自分の書いているSSスレを確認。
するとスレには、
ざまぁみろ!やっぱり偽物じゃないか!スレ主最高!と幾人かの歓喜のレスが。
慌てて上を辿ってみると紛れもない自分の半値で書いた覚えのない悪意あるレス。
寝起きで記憶のない俺は、ボヤッとした頭で、書いた記憶も消しとんでおり、物凄くドキッとした。
Σ(; ゚Д゚)嘘だろ!?なんで俺の半値?なんで俺の酉!?訳がわからないよ!
⇒反射的に、偽物このヤロー!なレスをカキコ。
⇒すぐさま嘘つけにせモノ!というコメントの嵐で炎上。
⇒説得を繰り返すも、火に油を注ぐような感じで。炎上したまま、物凄いスピードで埋められていく。
だいたいこんな流れだったと思う。
まあ、その流れじたい自業自得だったので、その時は終始丁寧に反論していた。けれど頭の中は悔しさで沸騰していた。
それこそ、死にそうなぐらい心臓が高まり、頭の血管が何本か破裂したけど、死ぬには至らなかった。
それにしても、今にして思えば、色々とおかしかったんだよね。
そのスレでは最初っからやたら人を嘘つきと決めつける奴らが数人いて、いくら反論しても誰も検証すらしようとせず、最初っから疑ってかかってくる。
ハッキリしたこちらの味方がいなくても、ひとりぐらい中立派がいてもおかしくないのに。
反証中に昨晩自分に向けて張った罠を思い出し、その事も説明したけどスレを加速させる燃料投下に過ぎず。
奴等はそのまま物凄いスピードでスレを埋めていった。まるで誰かに見られたら困るとでもいう風に。←当時の俺の主観ね
最後の方は物凄い勢いで埋め立てられていったのでレス入れられるかどうか不安だったけど最後に何とか一言いえた。
“他でもSS書いてるけどそっちではこんなじゃないですからよろしくお願いします。”てな感じで締めくくる。
正直、脳の血管がぶちギレそうだったが、終始下手に出たままそのスレは終わった。
よくも悪くも、それでこの件は終わったと思った。気分を治して次に取り組もうと決意した。
拭いきれない違和感は残したままだったが。
しかしそれから、新たにSSを書こうとする度にアンチが追っかけて来るようになった。
その速度は異常に早く、俺がスレ立てして十程度レス書くと必ずアンチが来て荒らし始める。
他に放置していた書きかけのSSの続きを書こうとすればつまらない、ニセモノだろとスレを埋め立てては終わらせる。その繰り返しだった。
半値や酉は変えてあるのに、まるでこちらが何者であるかを見抜いているようで気持ちが悪かった。
お陰で俺は、程なく、新しいSSを書くモチベーションを喪なった。
……まあ、その後もこのHPの駄文とか、他にも少々書きはしたけどね。基本、SSは書いてない。
そんな出来事があり、このブログを開設した。
開設した理由は自分のSSリストをつくること。それによって数々の疑惑を晴らすこと。
そうしなければもう安心してSSを書けないからね。
つまり俺は、SSを書いた掲示板サイトの管理人を疑っていた訳よ。
なぜならそのサイトは元々は俺の作ったサイトだったからね。なのに、そこにはいつの間にか自治がいて、俺がそのサイトを立てた際の半値の管理人と連絡をとりあってるという。
おかしな話だ。
そこの管理人を疑った理由のもうひとつは、当時、夏祭りの古本バザーでSS速報VIP名義のSSアンソロジー本を見つけたことだった。
そこに俺が昔書いたSSが幾つか使われてたのが決め手だった。
他には俺が昔使ってた糞虫の半値を勝手に使い、俺が昔作った糞虫の館というホームページを本人に成り済まして運営してる輩もいてそちらも疑ってた。
あと他にも、湯葉という俺の昔の半値の偽物もサイトを作っててそいつも疑ってた。
そっちは今でこそ予想できるけど。当時はニセモノめ!と憤ってた。
今から思えば、これは昔の自分が自分を騙す為に作ったサイトのひとつだと思うわ。
俺って昔っから進歩ねーのな。
なお、この時は、ソシャゲの事はいっさい頭になかったとだけは言っておく。考えるのが面倒くさいから無意識に放置してた。
このお話は続きます。