かつて俺は幼かった俺は住んでるとこから街3つは離れてる駅近の馴染みの古本屋に行った。小遣いもろくに貰ってなかった俺はそこでどの本買うか悩んだ挙句ビッグXという漫画本を100円で買った。なぜそれを買ったかと言うと他のは殆ど何冊か買わないと全部読めなかったからだ。それはナチスドイツと戦う主人公が特殊なスーツを着ると巨大化するヒーローモノだった。
翌日の‥‥確か日曜日のこと。その頃すでにヒーローモノもロボットモノも書いていた俺はそれを元に何か書くことにした。
その時ちょうどTVの4chでミラージュボウルというもののCM番組がやってた。ミラージュボウルというのは簡単に言えばアメリカンフットボールだ。それをアイデアとしてハガキに直接アメリカンフットボールのプロテクターとヘルメットをモチーフにしたロボを描き、中で主人公が巨大化するというアイデアも描いた。そしてついでにテキトーに書き殴った鬼をイメージした敵幹部と女幹部の絵を描いて送った。そして「UFO戦士ダイアポロン」と適当にタイトル付けて送った。これはハガキ1枚に描いた事だ。この作品に関してはコレしか関わってない。
しかしその日はそれで終わりではなかった。
ハガキ1枚だけの作品で満足できなかったので次の作品はわら半紙に書くことにした。
TVに写ってるミラージュボウルにはチアリーディングチームがいた。それを元に四体のロボットの絵と1年分のTV放映版あらすじを想定して書き、ほんと適当に「ブロッカー軍団IVマシーンブラスター」と名付けて送った。必殺技はロボットどうしが手や足を組んでグルグル回転して特攻するという適当なモノだったが、そのアイデアはチアリーディングチームが颯爽と肩の上にチームメイトを載せ互いの手足を持ちピラミッドみたいなのやつくったのをみたからだ。チアリーディングチームは他にもいくつか組体操の技みたいなのを見せてくれた。
そこで俺はさらに影響を受けロボットどうしが連結して必殺技を出すというアイデアの絵を描いた。ただロボットだけだと直前に描いたのと同じなので飛行メカなどを間に挟みノコギリ刃なども出ることにした。コレがTVに出たマジックっぽかったので魔術絡みのロボットにする事にした。それが「超合体魔術ロボギンガイザー」だ。コレも確かあらすじ書いて送った。
で、魔術と来れば‥超能力だ。主人公が超能力者でロボットを動かすというアイデアがまず浮かんだ。そしてさっきのチアリーディングから得た組体操からのアイデアの続きも思いついた。髑髏の顔したドラゴン型ロボットが口で尻尾を噛み丸まるというアイデアだ。なぜ顔が髑髏かというとドラゴンそのままの顔だとメカっぽくないなという直感だ。このアイデアを直接ハガキに描いた。必殺技は実に安直にドラゴンだから口から吐く火の玉だ。コレを「大空魔竜」と名付けた。ここまで描いて思った。実にヒーローらしくないと。正義の味方というには悪役顔すぎる。そこでドラゴンの顔だけ外してそこから手足が出て二足ロボットになったらどうだろうと発想しハガキの隅に描いて送った。(その後、わら半紙にあらすじも書いて送った‥‥かもしれないがそこまでは覚えてない。)
コレが『大空魔竜ガイキング』。
熱中して書きまくり気付くとミラージュボウルは終わってた。するとF-2の中継番組が始まってた。F-2とは当時流行ってた車のレースで六輪から八輪あるタイレルとかいうフォーミュラカーで走るレースだ(とうろ覚えしてる。その時すでに車のレースの頂点としてのF-1は存在しており、F-3もあったかと思うが‥‥F-3の存在はそこまで覚えてない。)F-2とは高速になるにつれタイヤが多すぎてカーブが曲がりきれないという理由で死亡事故が起きまくりやがて廃止されたいわく付きのレースだ。このCMに感化された俺は1年分のアニメあらすじをわら半紙に書いて送った。それはF-2を元にしたタイヤの多いフォーミュラカーが走る「グランプリの鷹」というアニメのあらすじと簡単なタイヤの多いフォーミュラカーの絵だった。
そしてこのF-2アニメのアイデアとギンガイザーの飛び出すノコギリのアイデアが合体したカーレースのアニメのTV版全話あらすじも思い付き書いて送った。それが『チキチキマシン猛レース』だ。
コレは海外のアニメを想定して書いた。
ガイキングのバラバラになって合体し直すというアイデアをいいと思いそこから発想したのが磁石。磁石でロボットを変型合体できたら玩具も楽しかろうと考えたのが『鋼鉄ジーグ』。ゲッターロボの変型合体は適当すぎて再現不可能だったのでね‥‥。ビッグシューターやジーグに合体するメカなどを数枚のハガキに書いて送った。あらすじもわら半紙に書いた覚えがあるので恐らく送ったと思う。
話には当時ブームだった邪馬台国のアイデアも入れた。
そしてその続編の『マグネロボガ・キーン』のプラスロボとマイナスロボが合体する絵図やアイデアもハガキに書いて送った。(こちらはあらすじ書いて送った覚えがないが絶対とは言い切れない)
この日他にも書いた可能性はあるがそこまでは覚えてない。気が付くと夜中になっていた。
あと、翌日には『グランプリの鷹』のアイデアを元に『サーキットの狼』という作品をダイジェストで書いた。サブキャラクターの沖田が事故るのはF-1パイロットのニキ・ラウダが大火傷した事故が関係してたと思う‥‥たぶん。
これらは全てアニメ化しているし、漫画化もし、玩具にもなったがそれを俺が知るのはかなりあとの話だ。それらは俺以外の他の人が描いた作品として世に知られることになる。
ちなみに、ここに書いたのはオレが創作に携わった過去の作品の一部に過ぎない。まだまだたくさんあるし、キリがない。