かつてオレの創作初期のガキの頃、何を書こうか考えた末にとりあえず片っ端から書こうと考えた。そしてその頃たまたまTVで見たことあった紙芝居をネタにしようと思った。それが『黄金バット』だった。その頃の黄金バットといえばフランス人形みたいないな可愛い白人の女の子が小さな蝙蝠に「コウモリさんコウモリさん」と呟くと飛んでやってくる蝙蝠に助けてと言うとやってくる黄金色の髑髏の怪人でマントを着てた。敵は怪しい黒覆面をかぶったナゾーという名前の怪しい怪人ってところまでキャラクターが完成してた。それはまぁ完璧なキャラクター造形だったのでそれはそのまま使わせて貰った。タンカーを助けに行く話は紙芝居リスペクトだったと思う。その方向でTVシリーズ一年分のあらすじを考えてわら半紙に書いた。
2話目以降はオレオリジナルだったと思う。シルバーバトンという杖の名前はオレが考えたはずだしナゾーの部下のマゾーというキャラクターも俺の考えたキャラクターだ。黄金バットをアトランティス大陸に絡めたのも原作紙芝居にはなかった要素と思うがそこは確かめたわけではない。何せその当時黄金バットの資料は少なくて図書館にもなかったから。歌も実際誰が書いたことになってるのかは知らんが歌詞はオレが考えて書いた。
それをTV局だかアニメ会社だかどこかに送った。
後にそのまんまアニメ化された。
その後オレは紙芝居繋がりでTVの懐かしの番組的な番組で見たことのある白黒特撮作品『月光仮面』を書くことにした。コレも設定はこの時点で紙芝居で有名だったし完璧とも言えるほど完成してた。まず私立探偵が事件を探りを入れ怪人サタンの爪などの敵が現れると私立探偵が姿を晦まし、白ターバンにサングラス全身白タイツに拳銃の正義の味方月光仮面がどこからともなく現れ名乗りをあげ、敵を倒すとどこの誰かも言わず去っていく。まぁコレはすでにちゃんとした原作あったようだし弄るところはほぼなかった。(当時漫画もあったのかもしれないが見たことはない。)
だがコレはすでに特撮作品として世に出てたので黄金バットよりは資料があった。
オレが書いた月光仮面は一年分のアニメ企画書だった。サタンの爪編からマンモスコング編までだったと思う。月光仮面の歌はすでにあったのでそれをそのまま流用してブルースとして歌うみたいなオリジナルな事も書き、まんが映画月光仮面の話をほぼそのまんま一年分第一話みたいに割り振ってあらすじを書いて送った。どこへ送ったかまでは覚えてないが多分TV局だったと思う。
コレもアニメ化された。どうしてわかったのかと言うと歌がブルースだったのもあるがマンモスコング編はかなり特撮作品とは違う演出したからだ。どこがどう違ったのと言われても上手く言葉にはできない。この巨大な敵と等身大のヒーローの戦いという設定は他の作品でも書いたのだがコレが初だった。
その後オレはヒーローに憧れて色々書くことになるが次に書いたのはオリジナルの『仮面ライダー』だ。ここでいうオリジナルってのはそれまでないという意味でのオリジナルだ。
この話はまた今度機会があれば。
ちなみに黄金バットと月光仮面は書く時間それぞれ1日ずつしかかってない。それぞれ一年分ずつとはいえ単なるあらすじだしね。