鉄血のオルフェンズもそろそろ最終回。
そこで最終回予想をしてみた。

最終回前話あらすじ
列車を守る三日月のすぐ目前に現れた巨大なモビルスーツ。それは生体CPUと化したアインを搭載したガエリオ機だった。
あっという間に目前まで迫る機体にバルバトスの攻撃はいっさい通用しない。
囮となって逃走するバルバトス。
復讐に燃えるガエリオ機は列車を見逃しバルバトスを追走する。
あっという間に追いつくガエリオ機。
しかしそこへもう一機同型機が現れる。
それはアルミリアを生体CPUとして搭載した全自動MSだった。
妹の悲劇を知り非道なマクギリスに激昂するガエリオ。しかし今はバルバトスを倒す時だ。
妹の尊い犠牲を無駄にする気かとマクギリスに説得されるガエリオ。
そしてガエリオはバルバトスをアルミリア機と挟み撃ちにする。
しかし、三日月は機転により同士討ちさせた。
アルミリア機を撃ち落としてしまうガエリオ機。
妹を自ら手にかけたショックで狼狽するガエリオの隙を付き、ガエリオ機を電波塔に引っかけ感電死させるバルバトス。

最終回『バルバトス』

Aパート
前回強敵ガエリオを何とか撃退した鉄華団。
演説会場に送り届けたクーデリアを守るため最後の戦いを開始する。
しかし、そこに現れたのは正体を現したマクギリス率いる厄祭戦の負の遺産、ガンダムフレームとヴァルキュリアフレームの大軍団だった!
もちろんそれらの機体には生体CPUと化した少年少女たちが埋め込まれている。
マクギリスの真の目的は、阿頼耶識の適合者である鉄華団を壊滅させ生体CPUの素体とする事だった。
絶望的かつ、圧倒的戦力差の敵を前に鉄華団はかつてない大ピンチに追い込まれる!
しかし、オルガが真に怖れたのは、目の前の敵などではなく、三日月の無言の圧力の方だった。
自棄になったオルガは、無茶と知りながらも、総員突撃命令を出す!
ひとり、ふたり。次々と散りゆく鉄華団メンバーたちの命を余所に、クーデリアの演説は続く。

Bパート
会議は大成功!
議場圧倒的多数決により、クーデリアは火星復興の母となる。
クー「三日月、私やりました!」
しかし、その言葉に蒔苗老人は首を傾げる。
蒔苗「いったい誰のことだね、それは?」
クー「え?」

その頃、敵は殲滅したものの鉄華団もまた壊滅状態にあった。
地べたを這いずる瀕死のオルガの前に立ちはだかる軍靴。
それを見上げるオルガ。

その頃、三日月の事を蒔苗老人に必死に説明するクーデリア。
しかし、蒔苗老人はゆっくりと首を横に振る。
蒔苗「わしはガンダムは見たが、そんな少年みたことないぞ」
クー「そ、そんな!三日月は確かに……え?今、三日月って?私、今、三日月って言いましたよね?
三日月って誰ですか?大事な事のはずなのに、何も思い出せない……」

一方、オルガ。
見上げると、そこには無表情の三日月の姿が!
迫りくる真の恐怖に怯え、後ずさるオルガ。

三日月「オルガ、その傷……もう助からないね」
オルガ「っ!?ま、待てっ!落ちつけっ!ミカ!がはっ!」
口から血を撒き散らすオルガ。
三日月「なーんだ、死ぬんだ?じゃ、俺との契約……破んだね」
オルガ「待ってくれ!俺はまだ諦めたわけじゃ」
三日月「……別にいいよ。もう、死んでもいい」
オルガ「ヒィッ!」
パンパンッ!
数発の銃弾を浴び、跳ねる肢体。
すでに物言わぬオルガ。
それを醒めた目で見下ろす三日月。
三日月「これはもう、オルガじゃない……」
♪~オールフェーンズ

Cパート
火星~数十年後~
金の詰まったトランクを持ち逃げし、マフィアに取り囲まれる絶体絶命の不良少年。
その顔色は不安と焦りを隠せない。
しかし、その口許が背後の気配を感じて不意にニヤケる。
「……悪魔か。遅えじゃねぇか。待ってたぜ」
背後に音もなく立つ影。
「あんたと契約してえ。……返事は?」
パンパン!ダダダダ!パンパン!ダダダパン…
その刹那、無数の銃声が交錯した。
結果、マフィアは全滅。
辺りは血の海に。
悪魔は銃をリロードしながら、背中越しに返答する。
悪魔「……別にいいけど。あんたはどんな景色を見せてくれるの?」
そこには昔のままの少年の姿の三日月が!
斜陽に照らされ路地の壁に延びる影は、悪魔バルバトスの貌をしていた。
END