ONE OK ROCKのコピバンで初めてライブハウスのステージに立った人生

赤いカラーケーブルをマイクにテープでぐるぐる巻きにして繋いで 片手を前に突き出して歌ってた

 

当時高校生の僕らはブーム真っ盛りで カラオケ行けばワンオク入れてUVER入れて盛り上がって でもサビで高音出ず皆ネタになって その中でも高音は何とか出せた僕は「すげー」「お前ボーカルやれよ」と乗せられバンドを始めて

 

でもそれは 高音っぽい 悲鳴みたいな金切り声が出てただけで 全然勘違いで

 

でもとにかく憧れてたから サビ頭では声をわざと歪ませてたし

頭もパーマかけてたし 黒髪でもじゃもじゃだったし

片手を前に突き出して歌ってたし(n回目)

 

そんなことしてれば 醜い って意見も出てくる訳で

動画コメント・リプでは

 

「ドラム・ベース・ギター最高。真ん中で踊ってる子邪魔」

「ドラムの前で真似事してる人帰ってください^^」

「レッツテッキンサンデーwww(Let's take it somedayの歌の発音がクソだった)」

 

以来

僕はバンドとしてONE OK ROCKとの距離を置くようにした

 

それは全然 ただ僕が悪かったっていうか未熟なだけだったんだけど 好きを表現する形もちゃんと考えないと皆が気持ち良くなれないんだなって痛感して そしてその痛みが自分らしさを追いかける燃料になった

 

そっから7年経て 未だ自分らしさはコレ って思えるものを掴めてるのかは分からないけど 今はあの頃とは比べ物にならない程に力貸してくれる仲間も増えて応援してくれるあなたもいてくれて 今たとえ誰かに陰口言われようが叩かれようが それでも胸張れるような誇れるようなステージや曲 音楽を残せるようになってきて

 

そしてようやく もう一度歌う覚悟が出来るとこまで来た と思えた

[歌ゲスト] 和田志文 https://twitter.com/wdwdshu

[イラスト] (スグヤ)める https://twitter.com/me_ss_ll

 

今はもうサビ頭で声をわざと歪ませたり

片手を前に突き出して歌ったりはしないけど

 

超長いカラーケーブルが 今でも僕の声をスピーカーに 皆の耳に届けてくれている

 

「ルーツってワンオク?笑もっと昔の音楽聴きなよ笑」

「出た(笑)やっぱ皆好きだよねー」

 

偉そうなおっさんや自称関係者みたいな奴に散々バカにされてきたけど

でもやっぱ大切な存在だから 楽しみも痛みも教えてもらったバンドだから

 

いつか自分も誰かの憧れになれるよう

全力で今日も赤いケーブルで好きを 自分らしさを歌う

 

同じく誰かに憧れを抱いている人に 自分の生き様が刺され とは言わない

ただ こんな奴に負けるもんか と踏み出すキッカケの音楽になれたら嬉しい

 

良かったら聴いてやってください