第九十六話 | X1号の人生再出発

X1号の人生再出発

バツイチという表現は好きではないので「エックス・ワン →X1」と言おうかなと思います。
離婚後の日常を綴っていこうかなと思います。

今夜のダメ妻は夕飯の片付けも終わっていないにも関わらず、読書を始めた。
普通であればやるべきことを済ませてから読めばいいのに、ダメ妻お決まりの
やるべきことは後回しにするパターンである。当然、今夜も皿洗いは恐るべき
早さで終わらせていた。どれだけ適当で雑かということだ。

そして今夜も普段通りダメ妻と子供は21時に就寝した。寝る前にソファーテーブルを
片付けさせた。ゴミも放置されていたので俺は余計に頭がきたのである。
俺は声を荒げて「今年は普通の家を目指そうな」と言った。普通ではないのは、
もちろんだらしないダメ妻が原因なのである。

更に子供が2階に上がる時に気が付いたのだが、ソファーには脱ぎっ放しの
ズボンも放置されていて、子供に片付けさせた。こんなことまで俺が注意をしなくては
いけないのは、だらしないダメ妻が普段子供にしつけていないからである。
まあ、ダメ妻は子供に絶対に片付けろとは言わないから、子供がそうなるのは当然
である。俺は「こんなことまで俺が注意しなくちゃいけないんて、本当に情けない」と
言ったが、ダメ妻には馬の耳に念仏みたいなもんだろう。

寝室のクローゼットの中にダメ妻用のカーテン付きの棚があるが、ここ数週間、
常にカーテンが開けっ放しである。実にだらしない状態なのだが、ダメ妻は放置し
続けている。カーテンはホコリ除けの目的もあるのだが、ダメ妻は汚れやほこりは
全く気にしない人間である。本当にありとあらゆることに、だらしない人間なのである。