ごめん、あんまり面白くはないかも。



徐々にトリニダード・トバゴの暮らしや、社会、経済、歴史背景と今の繋がりがぼんやり見えてきた。


この国はいわゆる「支援卒業国」
そのまま、JICAや国連の支援をもう一切受けていない国ということ。

西インド諸島で唯一、石油や天然ガスが豊富な国。
とは言っても出たのはここ何十年かの話で、急激にお金持ちになった。

そして何度かの石油やガスの価格の下落に見舞われながらも続いてきた石油、天然ガスもあと10年で枯渇か、なんて危機感もある状態。
諸説あるのはもちろんだけど。

そしてなんとか石油や天然ガスを絞り出そうと深海へと進む開発。

トリニダード・トバゴはカリブの南端の島だけど、大陸に近いせいか海はあまり綺麗じゃない。
ポートオブスペインに限って言えば、汚い。

お隣のトバゴ島は綺麗な海があるそうだ。
しかし、そこにも開発の手は伸びる。
持っている2つの資源の恵みの内、石油を取ったのだろう。


他のカリブの島々は観光地としてそれぞれ発展した。豊かではないけど、観光客を受け入れて経済を回している。
(きっと問題が無いわけではないだろうけど、治安はどこもトリニダード・トバゴより良い)


お隣のベネズエラはまさに石油で潤っていたけど、政治の失策が続いた、しかも石油の値段は下落、政治の失策を飲み込んできた莫大なお金は消えて、今では赤ちゃんの粉ミルクも手に入らず、餓死するまでに国は衰えた。


トリニダード・トバゴでもエネルギー産業の不振が治安の悪化に影響をあたえていないとはもはや言えないだろう。


そして彼らは卒業したにも関わらず、「支援はどこからか、やってくるものだ」と考えている節があるという。
これも諸説ある。

ただ、様々な理由で撤退を余儀なくされた多くの企業がある事は日本ではまず、知られる事はないだろう。


目線を変えてトリニダード・トバゴの人口。
アフリカ系とインド系がそれぞれ4割ずつくらい。
彼らはトリニダード・トバゴに元々住んでいた人々が絶えた後に、植民地支配によるプランテーションで働くために連れてこられた奴隷の末裔。

そのために、今でも彼らの多くは農業を下に見ていることが多いそうだ。

この国で美味しい野菜を手に入れるのはスーパーではなかなか難しい。
しっかり見ないと傷んだ野菜を買いかねない。

こんなに天気に恵まれた、ハリケーンも通らない熱帯気候なのに。

美味しい野菜と卵をこの国で作ったら、きっとさぞ売れる事だろう。

輸入に頼れば、鮮度は落ちる。


農業は決して、卑しい仕事なんかじゃない。
千葉県の広さで、千葉県の3分の1の人口を養うのはそんな大変な事じゃないんじゃないだろうか。


彼らの歴史背景そのものに、彼らが出来たであろう事は多分ない。
そこは責められるべきポイントじゃない。

でも、現代に生きる人々までがそう思うのは、未来を見ていないのではないかと陰りを感じる。


持続可能性はいま、世界において避けて通れない課題のはず。


限りある資源、暮らし、命。

石油資源に頼らない国になるために、きっとこの国はこれからも沢山の課題を抱えるんだろうと思う。


自分は2年で日本へ帰るけれど、たった3週間過ぎたところでこの国で農業をやったらどうなるだろうかと妄想している。

たぶんこの国がとても好きになり始めている。
そりゃ、大変な事はあるけど日本で大変だったりしんどかったことの大半はここにはない。

だから、楽しい妄想。

新鮮で美味しい野菜と生でも食べられる卵。
(卵の生食は需要ないだろうけど)

形が揃ってなくても美味しくて新鮮なやつ。

八百屋さんで買ったこっちのキュウリは、太っちょだけど青臭くなくてタネがぷりぷりで美味しかった。

ここで日本製品ばかり推したら、それこそ抗議活動の標的になりそうだけど、手があんまり荒れなくて油汚れがよく落ちる食器洗剤とか、使ってみてほしいよ。

クラウドファンディングで誰がやらんかね。
きっとよく育つよ。


美味しいものが食べたい。
新鮮なものが食べたい。
だからお届けしたいってのも日本で暮らしてきたエゴの押し付けになるのかな?
悩ましい。


※まだこっちにきて日が浅く、知識も浅く、情報偏ってるところもあるかもしれない。
一応景況とか歴史を勉強しつつです。
お許しあれ。


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写真は、桜は見れないこちらの今の旬、その名も、「ポエチョリー」です。
三色あるよ。