4月3日から始まる競泳の日本選手権

古賀 淳也
所属
 古賀淳也を紹介していただきました~

JAPANSWIM2018 注目選手紹介より
第一三共
種目 背泳ぎ、自由形
自己ベスト 100m 自由形 - 49秒25
50m 背泳ぎ - 24秒24
100m 背泳ぎ - 52秒26

粘り強さと勝負強さ、そして諦めないしぶとさは、誰にも負けない。今年30歳を迎えるベテランは、さらなる進化を遂げている。

古賀淳也(第一三共)が、世界の舞台で飛躍を果たしたのが、2009年。イタリア・ローマでの世界水泳選手権の100m背泳ぎで金メダル、50m背泳ぎで銀メダルを獲得。一躍世界のトップに躍り出た。

スタートから頭ひとつ抜け出し、どんどん加速していくようなスピード。200mを得意とするライバルの入江陵介(イトマン東進)とともに、男女でメダルを取り続けている背泳ぎという種目を背負って立つ選手になるだろう。そのときは、誰もがそう思っていた。

ところが、2012年のロンドン五輪選考会では落選し、2013年の世界水泳選手権代表からも外れた。古賀の持ち味だったスタートでもリードできず、前半からほかの日本人選手にすら先行されるレースが続いた。

フォームを変え、レース展開を変え、環境を変え、得意なはずのバサロキックにも手を加えた。それでも、あの世界を圧倒的に押さえつけたスピードは影を潜めてしまった。

しかし、古賀は8年もの時を経て世界に戻ってきた。昨年の第17回世界水泳選手権(ハンガリー・ブダペスト)で出場機会を得た50m背泳ぎで銀メダルを獲得。予選、準決勝ともに最後は回りを見る余裕すらあった。決勝では「浮き上がりで力みを感じてしまった」と、思うようなレースを展開できず、目標だった金メダルは獲れなかった。それでも堂々の2位表彰台を獲得。「金メダルが獲れるチャンスはあった」と悔しさを口にするも、久しぶりの世界での表彰台に古賀の表情は柔らかかった。
「自信はありましたが、最後の最後、もう一押し、というのが難しいですね。久しぶりの世界水泳選手権で勝つ難しさを実感できました。この経験は必ず100mにもつながると思っています」

夢だった五輪の舞台には、得意とする背泳ぎで立ったわけではなかった。自由形のリレー要員としての代表入り。「背泳ぎで選ばれなかった悔しさはある」と言いつつも、100m自由形で4位に滑り込んでの五輪代表権獲得に、古賀の粘り強さを感じた。

2017年には、再度背泳ぎでの代表入りを狙ったが、派遣標準記録は突破できず。それでも自由形で代表権を獲得し、今回は50m背泳ぎにも出場できる機会を得た。そして、古賀はそのチャンスを見事に生かし切ったのだ。

ほんの少しでも、チャンスがあれば逃さずつかみ取る。その執念は見事なものだ。勝負強さと粘り強さ。世界一も経験したベテランだからこそ発揮できる強さなのかもしれない。

今年、背泳ぎの100mで後半に失速してしまう課題をクリアすべくトレーニングに励み、その手応えを感じている。スタートのキレが戻ってきたことは、昨年に証明した。あとは、ベテランの執念を見せつけるだけだ。

もう一度、あの世界の頂点へ。31歳の挑戦が、今始まる。

(日本水泳連盟HP JAPANSWIM2018 注目選手紹介より)

 

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