以前ポータブルヘッドフォンアンプというものはいくつか自作してきました。小型化っていうのは難しいので、あまり好んではやりませんが今まで作ったポータブル機はこちらです。
1号機
ヘッドフォンアンプ自体の初製作がこちらです。ChuMoyというオペアンプ増幅基本回路そのままつかったようなアンプです。iPod touchと共にいつも持ち歩いていました。電源は006Pで外部から充電できるように充電プラグを取り付けています。ただし、なんといっても厚い。ポータブル??って感じです。
2号機
初代の反省点(?)を生かし、薄型化に成功した2代目です。オペアンプを4つ搭載し音質向上、電源は安定の高い電圧がとれる006P。ただし、消費電力が増えた上に薄型化に伴い充電回路が搭載できなくなったため、頻繁に電池をケースから取り外して...となってしまいました。
...ということで1年くらいスピーカーアンプなどに自作で手をつける方向は浮気していましたが、再び改良版のポータブルヘッドフォンアンプ製作ということで3代目ポタアンの製作にとりかかりました。
部品
利用部品はこちら。2代目と比べると点数はかなり少ないです。オペアンプは一つ、写真にはないですが、電池ボックス(単4*2)の構成となっています。ちなみにケースは2代目と同じ。
基板カット
基板カットしてケースに収まるように調整します。
部品実装
背の低い部品から
トランジスタとか(後でチップ部品に交換することになりましたが)
コンデンサまで実装終了。OS-CONではないですが、十分高価なニチコン製の高分子コンデンサを利用しています(同時に背が低くてかつ容量がでかいということで利点大きい。
3.5mmジャックはケースのフロントパネル厚みを考えた結果この部品!となりましたが、特殊な足形状なので変換基板を購入。
ということで取り付け。変換基板はフルで使うとスペース取りすぎなのでカットしています。
裏から
ということで基板が完成しました。
フロントパネル穴あけ(かなりの高い精度が求められます)
はめこみ
無事はまりました
基板をスライドするとケースに収まります。
最後に電源リード線配線をして完成。オペアンプはフルスイングタイプのものですが、ROHM製のチップを利用しました。変換基板噛ませてあり、DIP8なら交換可能です。
フロント
電源スイッチ・LED・出力・入力・ボリューム
リア
裏面はなにも端子はありません
大きさ比較(XPERIA SP : 4.6インチスマートフォン)
持ち運び十分対応できる小型サイズと思います。ケースは全面アルミなので高級感もあります。
次回作は回路ほとんど変えず、USBDAC搭載バージョンを製作しようと思っています。実は今回使ったレイアウト上に搭載可能な基板を入手済み。
↑表 裏↓
こちらも自作で作られたというものです。個人通販で入手しました。普通のDACとして利用できますが、この小ささを生かしていきます。(USB端子とヘッドフォンジャック部は取り外して直配線する形になります)
近日中に製作いたします。お楽しみ(?)に。