オープニングトーク/芋俵(いっち)/羽織の遊び/堪忍袋/井戸の茶碗

 

中電ホールに、柳亭小痴楽の全国ツアー(独演会)を観に行ってきた。

全国ツアーは昨年に引き続き、2回目の参戦。一昨年の独演会を入れれば、小痴楽を生で聴くのは3回目(末廣亭の深夜寄席を入れたら4回目)。

 

オープニングトークは、恒例の私服姿で、20分ほどの漫談。話題は、公演中の携帯電話の着信と、ラジオでも話していたX(旧:Twitter)が凍結された話。撮影OKということで、私もパシャリ。

 

 

SNSで宣伝できない本人に代わって、お客さんに宣伝してもらうという作戦らしい(得意のもらい煙草ならぬ、もらいSNSとのこと)。ついでに、撮影したら携帯の電源を切ってもらい、公演中の着信をなくすという一石二鳥。

 

『芋俵』(いっち)

開口一番は、小痴楽の一番弟子。初めて観た。

 

『羽織の遊び』

今年は、月に一度新ネタを下ろしていて、これもつい最近下ろしたばかりのネタらしい。そのせいか、20分のネタが35分になったとのこと(本人談)。私は、初めて聴いたネタということもあり、わからないところが多かった。あとで調べたらサゲが違ったので、アレンジしているようだ。

確かに随所随所では、笑えるのだが、完成度はまだまだといった感じ。

マクラは、ラジオでも話していた、七味唐辛子の山椒を肴に酒を飲んでいた師匠の話(実は一味唐辛子だったというもの)。

 

『堪忍袋』

これも今年下ろしたネタらしい。サゲのパターンについて、以前ラジオで話していた記憶がある。今回は、伊勢屋の婆さんが、堪忍袋から飛び出した(嫁からの)悪口を聞いて、元気になってしまうバージョン。

マクラは、知らない女性への振込記録があり、奥さんに疑われたが、結局、奥さんの友達だったという話。

 

『井戸の茶碗』

夜から浅草演芸場の出番があり、時間がないらしく、マクラなしでスタート。

ネタ自体も少し駆け足だった印象。40分のネタだったが、おそらく丁寧に小ネタを入れていけば、60分くらいになるはず。願わくは、そっちのバージョンでゆっくり聴きたかった。

 

後ろの席の三重弁のおじさん二人組が『井戸の茶碗』が始まった途端に「こりゃ駄目だ」と落胆していて面白かった。

他にも「小痴楽に弟子入りするやつがいるのか」とか「これなら9月の独演会は行かなくていいな」とボロクソ言っていて、思わず終焉後に「今日はイマイチでしたね」と話しかけてしまった。

 

観客は、前より増えており、客席は8割方埋まっていたが、落語ファンというより、小痴楽ファンが増えたのか、前方を中心にギャグがいやに受けていたのが印象的。

 

あと、シブラク(渋谷らくご)でのマクラをまとめた本が出るらしい。9月の独演会の時にサイン会があるかもしれないということなので、会場で買おうかな。

 

来週は、文菊が県芸に来るみたいなので、観に行くか迷っている。

(栄のプレイガイドだと、会場が中電ホールになっていたが、どっち?)