パパ、もうダメ | 乳癌と戦う妻。夫にできること、そして闘病の現実。

乳癌と戦う妻。夫にできること、そして闘病の現実。

 癌の治療,治癒として、私たち夫婦、家族が行っていること
 闘病生活の中で感じた医療や健康に関する疑問や不安
 癌の闘病生活とはどんなものなのか
 夫からの視点でお話していきます。
 何かお役になれば幸いです。

【2016.02.22の状況】

こんにちは。


昨晩は比較的眠れたみたいです。妻も自分も。


それでも、痛みが出たり咳き込んだりしており、皮下注射の痛み止め&安定剤の量を一時的に増加して過ごしました。


朝5時頃、横の付添い用ベットでウトウトしていたら突然『パパ、もうダメ』と言ってきました。


いつもは何を言っているのか理解するのに苦労するのに、今回ははっきり聞こえました。(逆に、はっきり聞こえたので本当は別のこと言いたかったのかも。)


慌てて飛び起きて、『どうした?』と聞いたら、『パパ』とだけ。後は、ゼイゼイ、ハァハァの呼吸だけでした。


縁起でもないと思いつつも、自分のことを分かってくれているのは嬉しかったです。


その後は昨晩と変わらぬ状態で、何とか言っていることが分かる状態(全ては分かりませんが)。こちらの言っていることも認識、理解している感じでした。


不吉と思いつつもこの状態を維持できるかなあと思いながら、義母と交代して9時頃幼稚園のお遊戯会に行って来ました。


インフルエンザで延期されたお遊戯会が今日でした。娘は昨日から楽しみで仕方なかったです。


お遊戯会『エルマーの冒険』、すごく良かったです。6歳ってこんなにできるのですね。ビックリしました。



幼稚園が終わり、午後病院に戻ったら妻の状態は悪化してました。


もう、言葉らしき言葉は出なくなっていました。せいぜい『あ~』とか『う~』とか。


ゼイゼイ、ハァハァの呼吸の荒さがひどく、痰が絡み続けて(出すことも飲み込むこともできず)苦しそうな呼吸です。


目もきちんと開きません。半開きで焦点はほとんど合わず。また、目を閉じているときも右目はきちんと閉じず、白目が見える状態。


こちらの呼び掛けにも、良くて瞼がちょっと動くとか顔がピクンとする程度で、反応しないことがほとんどです。


日に日にというより、時間毎に悪くなっていきます。


こんな状態でも、『お遊戯会のビデオを見る?』と言ったら、目を開けました。何も言葉は出ませんが、ジーっと観て途中涙を流してました。


ビデオを見ていない時でも、時折涙を流します。悔しいですよね。


熱は依然として37.5度前後、呼吸も荒い状態で、脈拍は120位とこちらも依然として高いです。



長い夜になりそうです。



最後までお読み頂き、ありがとうございました。