今日は特別な日でした。2017年10月19日木曜日@サントリーホール
大好きな キャスリーン バトルhttps://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%82%B9%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%90%E3%83%88%E3%83%AB
の23年ぶりのリサイタルだったからです💐
プリマはプリマでした。
お稽古終わりにワクワクして赤坂に向かいました。早めについてめったに外食しない私が全日空ホテルでゆっくりお食事して彼女との再会を待ちました。
私が1984年にNYに留学した頃歌の先生が同じで何回かレッスンですれ違ったことがありますが、彼女の声は特別でした。クラッシックを超越していて歌としての確固たる美しさがありました。
友人な音楽関係者は何で好きなの?正統派じゃないのに、という方もいましたが私にはそんな事は関係ありませんでした。
メットでヘンデルのジュリアス シーザーやシュトラウスの薔薇の騎士のゾヒィーを聞いてこんな歌い手は合ったことがないと言うほど感性を刺激され何と言うのでしょう、幸せいっぱいになりました。固定概念が覆ったという感じです。
みんなは彼女はメットでマイクを使っているとか色んな事をいいましたが、
今日のサントリーホールでのリサイタル聞いた方々はそんな事はナンセンスだとお分かりかと思います。
一曲目のオンブラ マイ フは音程も定かでなく息も苦しそうでどうなる事かと思いました。シューベルト4曲まではそんな感じの葛藤があり、メンデルスゾーンの新しい恋、歌の翼、1部の最後ラフマニノフの夜の静けさからはあの23年前に聞いた彼女の息遣いや歌が戻り、2部のリストやオブラドルスから会場多分殆どの方々から涙が溢れ、後はガーシュウィンのサマータイムに至っては120パーセント、バトルの天にも登るヘッドボイス音楽に圧巻し、バイ シュトラウスやロジャースの私のお気に入りのアレンジやリズムのハイセンスさや歌声絶対に声を幼い素晴らし地声と中声とヘッド。。
黒人霊歌4曲はお話しするまでもない素晴らしさ!
アンコールは40分近くに渡り黒人霊歌のアカペラ5曲を含む10曲。
”この道”をスピリチャルに歌詞も見ずに歌いきり、最後まで30曲を全く声を枯らす事なく笑顔で歌いきり、四方の観衆に何度となくゆっくり丁寧にお辞儀をし、一人一人の観客の顔をガン見して哀愁のある愛ある笑顔を見せてくれました🌱🌱🌱
観客の皆さんは1人立ち2人たち最後は会場が自然と愛の渦の様になりスタンディングオベーション。。
すごい、本当にすごかった。。
本当に行ってよかった、多分私にとり一生の思い出となるでしょう。
余韻に浸るとはこの事なんですよね。
昨年メットでのリサイタルも完売でチケットが取れなかったと聞きました。
チケット代はもちろん高かったですが
私は東京にいて今自分に1番大事な勇気と希望と美しさに向けて自分にかえる大事な大事なエネルギーを頂き十分すぎました!
お客様は業界の方はあまりお出でではなかった気がします。
彼女を待っていた年配のファンと方々や若い学生さんなど。
70パーセント位しか席が埋まっていなくて、本当に今日の彼女を多くの皆さんが聞く事ができたら世界は変わったんではないかと思ったくらいです。
素晴らしいパーフォマンスは偉大だと心から思いましたし、自分も年なりに声に葛藤があるなか、どう歌うか。
絶対に押さない声、響きを求めて今少し彼女の背後を追いかけたいと思いました。
最後に最前列に駆け寄り手をふり、拍手をしていた私に笑顔をくれたバトルさん、、、。
多分暫く幸せで頑張れそうです!
彼女68歳です。
そして30曲を歌い終えた彼女は20年前の声より響き深みをまして本当の意味で聴取の心を掴んでいたと思います。
やはり歌うことで声帯や息も復活するんですね。私もここ数年自分を大事に育て人間として舞台人として一つの花を咲かせたいなと感じました。