2010年 聖地(リサイクルショップ)巡礼の旅~岐阜県大垣市編〈後編〉 | 松石ゲルの“愛の目盛り”

2010年 聖地(リサイクルショップ)巡礼の旅~岐阜県大垣市編〈後編〉

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〈前編よりつづく〉


次のターゲットは「C」。

ここは大垣市中心部から少し離れているだけだが、田んぼが多くかなり寂しい所…そんでもって日没してしまっていて、ほとんど闇につつまれている。

タウンページに載っている住所近辺まで来たが、それらしき店は見当たらない。

唯一ほのかに電灯の灯る「ホルモン焼き屋」の駐車場を見つけ、クルマを停め店に電話を入れる。


「プルルル…。ガチャ!はい、Cですが…」

おっ!営業している!

しかしダルそうな、オッサンの声…


「あの~すいません。近くまで来てると思うんですが場所が分からなくて…。」

「はぁ…」

「先ほど、○○丁目南の交差点を東に曲がりまして…」

「○○丁目南…?うーん、どこかな?」

「で、今、ホルモン焼き屋の駐車場に停めてるんですけど…」

「ホルモン焼き…??」


的を得ないといった感じの店員の返事…。

全然見当違いの場所にいるのか??


と、ここで窓の外を見ると、何と道路を挟んですぐ向かい側に「C」があるではないか!!


何だよ、オッサン?!

「あ、見つけましたわ。」


一方的に電話を切り道路を渡る。


しかし薄く暗い店だ。
外の看板や駐車場には一切電灯はなく、店内の蛍光灯も半分くらいしか点いてない。
これじゃ気づくはずないな…。


店のドアをあけると、更にガッカリ。
モノが少なく、90年代以降くらいの中古品ばかり。

「今電話くれた人?何をお探し?」

と面倒臭そうにオヤジ。

「まぁ色々なんですけど…。レコードとかあります?」

「いや、ないね~…」

「そうですか…。すんません、失礼します。」


僅か15秒で店を出る。


今度は大垣駅周辺に3軒ほど密集している。

この時点で17時半くらい。


帰路の道のりも考慮すると、残された時間も僅かだ。


次の店の周辺に着いてみると、駅前だけあってかなり店・民家も多い。
古びた商店街などもあってかなり風情があり、気に入ったのだが開いている店は少ない。

ここでもそれらしき看板・建物は見つけられなかったのだが、この三軒は電話確認せずスルーする事に。

何故ならこのような街中にある店は、おしなべて規模が小さく、また駐車場もない場合が多い。

行ってみたら、所謂リサイクルショップではなく、骨董屋だったり、質流れ品の店だったり、古着屋だったり、金券ショップだったりする事も多い。

やはりリサイクルショップと言えば郊外の大型店舗が望ましいのだ。


次なる店「A」へ向かう。

ここは都市部から離れ、しかもバイパス付近なので期待出来る。


しかし夜の闇に阻まれ?またしても見つけられず…。


電話も通じなかった…。


ラストは確実に場所を把握している、バイパス沿いのハードオフ。

しかしここに滞在出来るのは10分ほど…。

一縷の望みを託し入店したが、残念ながらめぼしいモノはなし。

時間がなく焦ったためか、何故か90年代初期製のインディーズ・ヘビメタを集めたビデオマガジンを三本(一本50円)買ってしまった…。


結局この日、良い店には出会えたものの、ほとんどの店にアクセス出来ず、たいした買い物も出来ず…


ザ・惨敗!


おまけに親戚との夕食に10分ほど遅刻してしまった…。



翌日。



釈然しないままであったので、岐阜より自宅への道すがら、無理矢理二軒のBOOK・OFFに寄ってみた。


そこでゲットしたもの。


〈本〉
「元アイドル!/吉田豪」
「世紀の大怪獣!オカダ/岡田斗司夫」
「アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない/町山智浩」
「芸能界本日モ反省ノ色ナシ 第二弾/ダン池田」
(以上一冊100円)

〈CD〉
「ビンテージ~ベスト/モビーグレイプ」
(250円 輸入盤二枚組)

あと何故かあった、アイパッチや牙が入ってオモチャの変装セット×4
(一個50円)


はっぴいえんどの元ネタバンド?、モビーグレイプ(大好き)のレア音源満載のベスト二枚組を250円で入手できたのは嬉しかったが…


それにしても、金使ってね~な~…。



今年もヨロシクで。

〈おわり〉