大学を卒業してからというものの、

この平凡な人生に、スポットライトが当たる頻度が増え始めています。


地元紙ですが

何度か新聞に載る機会を頂いたり


講座に呼ばれて登壇したり


仕事で、

全国規模のアワードを頂いたり。



どうやら私は今、

"働き盛り"を迎えているようです。

そして、

従来よりも人に評価頂ける機会が

増えてるようです。






活躍を嬉しく思います。

どんどん有名になって凄いね



と、

元彼女からお祝いの言葉を頂きました。



「時間」という良薬のおかげで、

元彼女とはフラットな気持ちで

たまに連絡を取ることがあります。



お祝いの言葉を頂いて

嬉しかった反面、

複雑な気持ちになりました。

褒めて欲しかったし、

希望通り褒めてもらえたのに、

何かが違うと感じたのです。




ありがとう。

あなたのおかげです。



と返すと



私は単なるキッカケのひとつにすぎないから、私のことを立ててくれなくて良いのだよ。



と返事がありました。

この返事をもらったとき、

何が違うのかハッキリ分かりました。




私は"活躍"がしたくて頑張ったわけじゃないし、有名になりたかったわけでもない。


頑張った理由はたった一つしかない。


あなたのことが好きだったから。

あなたと幸せな暮らしがしたくて

あなたとの生活を安定させたかったのだ。


命を削る思いで頑張れたのは

あなたがいたからなのだと



本当は言いたかった。




元彼女のLINEアイコンは可愛い猫柄のシルエットでした。それは現在付き合っている彼女と飼っている猫であることは容易に想像がつきました。そして、その猫柄のアイコンは、元彼女に本心を伝えることをためらわせて、ついには、何も伝えることができませんでした。





今の私は「先生」への恋心を抱く

ただのシングルアラフォーです。

この先、ずっと片想いかもしれないし、

もしかしたら、

ほかの誰かと付き合うかもしれないし、

ずっと独り身かもしれない。



それでもきっと

元彼女の存在は特別なのだと思います。

元彼女がほかの誰かと幸せな人生を歩んだとしても、私にとってはずっと特別な存在のままです。なぜなら、彼女が導いてくれた経験が、私の人生にとってはかけがえのないものになっているから。



30代の5年間。

私は社会人学生として

ガムシャラに勉強して、働いて、

必死に生きてきました。


この5年の"頑張り"がとても価値ある時間であったことは言うまでもありません。週末になると大阪の専門学校に通い国家資格を取得し、その後は芸術大学に通い、全国の仲間と切磋琢磨し、たくさんの経験を積みました。これらの日々が、これから先の、私の人生を大いに助けてくれる貴重な時間であったことは間違いありません。


だけど、この頑張りは1人だけでは成し得られませんでした。2人だったから出来たのです。この5年の頑張りを導いてくれた原動力は紛れもなく元彼女なのです。元彼女が、私の未来を真剣に考えてくれて、的確な助言をくれて、一緒に伴走をしてくれたからこそ、頑張ることができました。


あのとき一緒に見た将来への夢は

見事に叶えることができたのだけど

隣に、肝心の、彼女がいません。

たった1人で歩む孤独な道です。


世間的には評価を受けて認められたとしても、私が欲しかったものはコレじゃありません。私が欲しかったのは、彼女と安定して暮らせる幸せな日々だったから。



人生というのは

なかなかうまくいきませんね




今はひとりで歩くことになったこの人生。

元彼女への感謝を忘れることはありません。



きっと、

ステップアップできたからこそ、

「先生」に出会えたのだと思うし、

「先生」にチャレンジする勇気を持てたのだと思います。



ただひとつ、おかしなこともあります。

それは「先生」と元彼女には共通点が多いこと。


ひとまわり年上で、

聡明で強くて優しくて。

社会的に認められた人となりで

美しい女性であること。



今までは、自分の"タイプ"がどんな人なのか理解していなかったのだけど、今なら、自分のタイプがはっきりと分かります。




これは未練ではありません。

懐古です。




時に激しく怒り、泣き崩れて、

恨みすら抱いたほどに

ボロボロに傷ついて別れたひと。




だけど忘れることはできない

素晴らしいひと。



彼女が私にくれたものは

何にも変え難い

とてつもないモノばかりです。



それは



「愛」であり、

「自信」であり、

「チャレンジ精神」であり、

「希望に満ち溢れた未来」でした。