都市から疫病を退散させ、人々の生活を守るために始まった祇園祭。奇しくも、コロナの影響で2年間開催されていなかったのだけど、今年は、みんなが待ちにまった開催となりました。
中世の戦乱期を乗り越えて、今日まで千年以上も続く祭り。京都の夏の風物詩です。
まさか、
祇園祭に出くわせるだなんて
思ってもみませんでした。
たまたま、
大学を終えてクラスメイトと夕食をとることになったので、大学がある北白川から、四条に移動することになったのです。
四条には、私の車にクラスメイトが5人乗って、一緒に向かいました。その日が祇園祭の宵祭であることは、車の中で知りました。京都府民のクラスメイトが教えてくれたのです。だから、京都市街地を走りながら、みんなで、四条通りに留め置かれた山鉾をいくつも見かけました。提灯に照らされた山鉾の美しい眺めに、車の中も賑やかになりました。
ここで少し
クラスメイトの話をさせてくださいね。
四国や中京、関西など全国から集まるクラスメイトは、みんな私と同じ社会人大学生です。それぞれに夢や目標を持っていて、平日は働きながら、週末は京都の大学に通っています。私よりも年上の人もいれば同世代の人もいて。食事会では、課題に追われる大変な日々をみんなで共有して、お互いに健闘を誓い合いました。
必ずみんなで卒業しましょうね。
この言葉を互いに何度言ったか分かりません。前向きにひたむきに頑張る仲間たちの言葉が、どれほど心強いものか。
大学に行かなければ出会うはずもない人ばかりですが、今は、共に助け合い、誰ひとり欠かすことのできない大事な仲間です。
まさに「青春」ってやつです。
ずっと…
高校を卒業してから四年制大学に進学出来なかったことがコンプレックスでした。
だけどあの時、平穏無事に四年制大学に進学していたなら、こんなに価値ある学生生活は送れなかったのではないかと思います。36歳の今だからこそ、学べることがありがたくて楽しくて、仲間との時間がかけがえのないものに感じられます。だから、"今"という時間を1日1日大事に噛み締めています。
こんなにも価値ある36歳を過ごせて私はラッキーです。理解ある職場の上司や、家族、そして破局してしまったものの大学進学に導いてくれた元彼女…、今ある自分を導いてくれた全ての人に感謝したいです。
そんな思いを巡らせながら…
ひとり
祇園祭の美しさに感動する
京都の夏です。
食事会を終えて
ひとり駐車場に向かう道中、
提灯に照らされた山鉾が遠くに見えて…
そのまま引き寄せられように
夜の京都を歩きはじめました。
夜風が気持ちよくて
提灯の光が優しくてあたたかくて…
また京都に恋をしてしまいました(^_^)
ありがとう京都。
今日もここまで読んで頂き
ありがとうございました(^_^)。
無事にレポートの嵐を乗り越え、いよいよ卒業制作のフェーズに入りました。胸を張ってみんなと卒業できるよう、頑張りたいと思います(^_^)。
PS.
卒業制作のテーマに、なんと、LGBTQを扱ってくれるクラスメイトがいました。そのことが頼もしくて嬉しくて、私は自分が同性愛者であることを食事会の際にみんなの前でカミングアウトしました。ドキドキしたけれど、LGBTQを皆の前で堂々と卒業制作のテーマに掲げる仲間の姿を見ていたら、当事者の私が黙っているわけにはいかないと思ったのです。幸い、みんな理解のあるクラスメイトで、食事会は、NHKのEテレばりにダイバーシティな会話に花が咲きました。少しずつ、わたしの中の、何かが、前向きに動き出している気がします。こんな勇気を授けてくれた大学に、やはり感謝しかありません(^_^)。