どうか不細工な人でありますように
どうか性格が悪い人でありますように…
不謹慎だけれども、ツンデレさんと初めて二人きりで会うことになった日、彼女を待つクルマの車内で、わたしはこんな願い事をしていた。(ツンデレさんについてはコチラ)
関西と北陸の遠距離恋愛の末に、浮気をされて失恋した直後だったわたしは、当時、寂しさと孤独に押し潰されそうだった。だから、誰でも良かった。誰でもいいから、この孤独を紛らわせて欲しかった。だけど、前の彼女と同様に関西に暮らすツンデレさんに、恋心だけは抱きたくなかった。遠距離恋愛だけは、もう、二度とごめんだと思っていたから。だから、ツンデレさんには魅力的であってほしくなかった。
ツンデレさんと知り合ったのは今から1年前のこと。失恋直後にヤケクソで参加したビアンオフ会に彼女も参加していたのだ。そのオフ会での私の態度といえば…最低だったと思う。前の彼女への未練を垂れ流し、"ヤケクソで参加している"と公言していたからだ。正直なところ、オフ会では誰とも出会わなくて良いと思っていた。ただただ誤魔化したかった。ボロボロに傷ついた自分の心を誤魔化したかったのだ。
ツンデレさんからメッセージカードをもらったという事実を知ったのはオフ会を終えて、家に帰ってバックを開けてからのことだった。会ではほとんど会話をした記憶がなかったものだから、彼女が誰なのか、実は分からなかった。…ありがたいことに、こんな私でも、ほかに数人メッセージカードをくれた人がいたのだけど、不思議とツンデレさんのカードだけが気になった。「関西に来ることがあればご飯に行きましょう!」と書いてくれていたのだけれど、彼女だけは連絡先に"LINE"じゃなくて"Gmailアドレス"を書いていたからだ。誰よりも強く私を警戒しているというメッセージを発信している気がしたのだ(笑。そして、その警戒心を持つことは、とても清くて正しいことだと感じられた。だから、彼女が誰なのかほとんど分からなかったのだけど、彼女にメールを送りたくなったのだ。
ツンデレさん、こんにちは。
カードを頂いてとても嬉しかったです。どうもありがとう。オフ会で元彼女への未練を垂れ流した私にカードをくれるだなんて、あなたの懐は深過ぎやしませんか(笑?
後編につづく…
今日のエンディングは、浜辺に打ち上げられたメッセージ入りの瓶を拾ったことから始まる大人のラブストーリーを描いた映画「メッセージ・イン・ア・ボトル」の予告編で締めくくり。
浜辺に打ち上げられたメッセージ入りの瓶も、ビアンオフ会でもらうメッセージカードも同じだと感じる、めちゃくちゃポジティブでナルシストなワタシに乾杯🥂笑。