ロゴスの丘

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気分転換に書く

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瓦斯、縒れる



濫觴、之正しく酩酊揺蕩う泡の行末にて

寄る辺ない剽剝が泗零して諷詠せり


腐爛屍體曰く

「さして今、肢体揺らめいてないよ」なんて

如何して預言の街で白痴が嗤っている?


「どうなっても知らないよ」なんて

言うな、言うなよ、小娘

「攪乱好きの妄言が祟ったんだ」

「挙句の果てを行き交ってしまうようだね」


切歯扼腕の歪みが仆れる様に

揺れる俤も癒えるさ

愉楽舛じるあの兇刃に殤は無い


達観しようが擦過傷は

目下、涙掻っ攫って業を綯っている

千の呪いも眩むような鋩さ

せめてもの縊労も竟には叶わず

「凪を待って去のう」


まるで世界が君を嘔吐したようで

海は雌蘂を広げながら

冉やかな救済を希っているのだろう

掬す可き情も為さず

然し嘆くにも匪ず

悲哀も忘れ

時は安閑を穿っている



「愛憎が足りないの」なんて

宵の所為だよ、小娘

「薄情な所以、切り裂いてしまいたいね」

白日夢の様相、去ってく君を待ってる


未だ世界は

産み落とした物を虚無の中有に戻しながら

嫋やかな存在を追い求め続けるのだろう

悪む可き愛に溢れ

軈て悪には匪ず

宜なるかな、未来は明日を奪っている!


優しい瓦斯が肺に絡む