タイムリーなネタがないので、またまた最近読んだ本のご紹介。


涙腺のゆるい私。結構わんわんと泣いておりますが、

だからといって、なんでもかんでも泣くわけじゃない。

けれど、この2作品は泣きました。


それも、号泣とかではなく最後の最後に耐え切れずポロリと。


村田エフェンディ滞土録/梨木 香歩
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最近、作者さんの『西の魔女が死んだ』 も映画化されたみたいですね。

そちらも読みたいけど、まだ読めていなくてこちらを初めて読みました。


頭が完璧に『バカの壁』構造の私。


理解できないと思い込んだことは、

脳が一切受け付けません・・・(;´▽`A``


主に理数系とか歴史とか全般・・・(いや本当はそれだけじゃない)



この作品の舞台は1899年のトルコ。

主人公は遺跡発掘など考古学研究のため日本から留学してきた村田青年。


トルコが“土耳古”の時点で、脳が拒否反応を起こし気味で、

ところどころ理解せず読み進めていたりするのですが、ラストの展開に

ぐっと胸をつかまれました。淡々と読んできたあれもこれもが愛しい。


オットーも、ディミトリスも、ムハンマドも、オウム君

みんな私の友達だよー・・・(涙)


「私は人間だ。およそ人間に関わることで私に無縁な事は一つもない」

作中に登場するこの一節が深く印象に残りました。


手紙/東野 圭吾

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続いては、これまた数年前の作品ですが。


東野さんの“エッセー”ばかり読んでいる私。

妙に親近感がわいて気になっている殿方ですが、

なぜか小説には手を出せなかった。

ミステリーとか、殺人事件ものって気が滅入りそうで・・・。


しかし、ずっと気になっていたので読んでみたら、

引き込まれて、無理やりその日のうちに読んでしまいました。


映画化もされているけれど、そちらはまだ観ていません。


テーマが重いので、やはり辛い。

苦しいけれど胸うたれてラストは泣きました。


犯罪加害者の家族の苦しみが伝わってくる。

私も差別する人間の一人だということも考えさせられた。


逆境を強いられる主人公が新たに軌道に乗るたびに

不安になってしまう。


彼をひたすら応援して見捨てない女性や、

誰も言えない様な重くグサリとくる言葉を伝える社長がいい。



やっぱり、すごいな東野さん!


ただ、酒とおねーちゃんの好きな“おっさん”

(本人が“おっさん”と自称されてます)じゃないですねw


犯罪被害者の視点で描かれた『さまよう刃 』も読んでみたいです。



なんか、自分で書いてて夏休みの読書感想文を思い出したw


スルーしてください(;´▽`A``