10回戦 64.5 Kg契約
○ 日本スーパー・ライト級8位 土屋 修平 (角海老宝石)
判定 3-0 ( 98-94・98-94・97-94 )
× PABA同級チャンピオン スティービー・オンゲン・フェルディナンダス (インドネシア)
息詰まる熱戦だった。
土屋にとって経験の浅いサウスポーでもあり、加えて、オンゲンは予想以上に巧かった。
伸びてくる右のジャブ、ノーモーションの左ストレート。
土屋は思い切って踏み込むことができず、パンチも手打ちで伸びない。
しかもヒッティング、バッティングと立て続けに出血。厳しさは増すばかり。
突破口は、ボディーブローだった。
多少の被弾は覚悟の上か、積極的に距離を詰め、打ち込んでいく。
オンゲンの背は次第に丸まり、スピードも落ちていった。
土屋はボディー攻撃を強めると共に、上への攻撃も思い切りがよくなりポイントは挽回。
厳しい試合をものにした。
2試合続けての判定に、「並みの選手だった」とか「今まで弱い選手と当たってきただけ」などと的外れの批判も相次いでいるようだ。
しかし、上へあがっていくためには、強い選手と闘っていかねばならない。
そうそう簡単にKOできるものではないのだ。
オンゲンは世界ノーランカーだが、世界ランカーでもおかしくない実力を兼ね備えていたと思う。
その相手に苦戦しながらも、途中で自分にペースを持ってきて勝ったのは大きな収穫だと思う。
とはいえ、これからもっと上を狙っていくには課題が多いのも事実。
名伯楽の田中トレーナーの元で研鑽を積んでもらいたい。
大いに期待している。
今回の試合結果で、次月の世界ランク入りできることを望みたい。
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