一個夢が叶った
17歳
世界はほんとにくだらなくって
みんな嫌いで
つまらない毎日だった
それなりに遊んで
なんとなく学校いって
時々笑って
学校さぼって
単車で日が落ちるまで出かけて
夜になったらまた
誰かと朝が来るまでなんとなく過ごした
つまらない世界だった
なんとなく色々バンドはやってたけど
よくわからなかった
そんな時なんだか急に日本語の明るいパンクバンドが流行り始まって
いきなりバンドやってるやつが注目されるようになった
あの時の衝撃は本当に忘れない
教科書だった
始めて心から震えるほど
かっけーと思った
ヘッドホンから流れたスタパンは
スーパーヒーローだった
おいらの灰色だった世界が
腐ってた人生が
本当に光り輝いた
あれからずっとずっと憧れ続けた
目指し続けた
スタパンを聞かなかったらHIGHWAY61にも会わなかった
何回もライブ見に行った
回りがあっという間にバンドやめてく中
うちらは決してやめなかった
スタパンはずっと前を走ってたから
追いかけてるのにやめるわけにはいかなかったんだよ
ブームは終わって死ぬほどバンドは消えた
スタパンは最強のままずっと走ってた
ずいぶん大人になったけど
気付いたらモッシュピットで
気付いたら飛んでた
あの時の衝撃と
まったく同じだった
どうしようもなくクズ野郎だったおいら
も
クソ優等生だったえみこ
も
スタパンで育った
あの景色を見て生きてきた
死にそうな時もくたばってたまるかって
這いつくばってきた
そう
ずっとスタパンは光だった
バンドは
ライブは
そういう事なんだよ
カッコつけるのも
いい子ちゃんぶるのも
世の中のルールに合わせるのも
やっぱり
もうやめた
結局のところ
クズは
どう頑張っても
どんなに大人になっても
クズだ
だからおいらがどんなに
いい子ちゃんぶったって
結局聖者にはならないわけだ
けどおいらには
愛する人がいて
愛する仲間がいる
THE SALAっていうバンドを
愛してくれてる人達がいる
その人達だけには夢をあげたい
愛をあげたい
光をあげたい
どんなにおいらがダメ野郎でも
スタパンがおいらの光でい続けてくれたみたいに
それだけは死ぬまでやめない
改めて思った
本当に本当に思った
またSTANCE PUNKSで世界が変わった
ずっとヒーローでいてくれてありがとう
けどTHE SALAを愛してくれる人に光をあげられるのはうちらだから
嘘なく全部を使って
言い続けるよ
ずっとずっと死ぬまで
汚くて
ドロだらけでも
全部を使って
あげるよ
愛していると
伝えるよサニー
らびゅー
なかむー