【再警戒】再びセシウム降下量増加、各地の放射線量も上昇——汚染瓦礫の焼却か!? | Down to the river......

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2月15日~16日にかけて、福島での放射性セシウムの降下量が急増したそうです。

原因は今をもって判りません。

昨年の原発事故当初に比べれば(当然ながら)微量なので、政府も東電も既存のマスコミも関心がありません。

微量ならば、国民が余計な被曝をしても構わない——という姿勢なのでしょうか?

原因究明に消極的な態度に、フリーランスのジャーナリスト「岩上安身」さんが嘆いています。




岩上安身
@iwakamiyasumi
東電松本氏は、私の質問に対し、風で土埃や森林に付着したセシウムが舞ったのではないかと回答。 他人事。RT @TOHRU_HIRANO: 福島のセシウムが、2月15日9時~2月16日9時に急上昇 セシウム134は、前日比36倍 137は、前日比41倍 ニュースで報道されていません。
2012年2月18日





更に今回は、福島(東北)や関東だけでなく、愛知や西日本まで空間の放射線量が上昇傾向にあるようです。

簡略的な各地の放射線量の推移は、次のリンク先を参照して下さい。



★【原発問題/各地の放射線量】 : 47トピックス - 47NEWS(よんななニュース)



グラフ等の詳細を確認したい方は、次のリンク先を参照して下さい。



★ 要警戒 各地で線量が上昇し始めています。セシウム降下量も上昇してまいす。|ゆうなのブログ



科学的根拠(データ)はないのですが、個人的には、放射能汚染された汚泥の焼却処分や、各地で既に始まっている汚染瓦礫の引き受け・焼却処理が、放射性物質の再拡散に繋がっているのでは?——と危惧しています。




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武田邦彦」中部大学教授が、2月15日のセシウム急増について、速報でご意見を述べられているのでご紹介します。



【結論】原発に危険はありません。セシウムは問題です。

【簡単な説明】2号機の燃料は、もともとの場所、炉の下、格納容器の下の3つに分散しているが、水に浸っていて水にはホウ素が含まれている。このことから、核爆発、水素爆発、水蒸気爆発のいずれもが起こらない。


水は中性子を減速して臨界に達する働きをするが、ホウ素が溶解している時には中性子の吸収が大きくなり臨界にならない。このことは東電も計算ができ、大きな核爆発は東電の社員を著しい危険に陥れることになること、ホウ素は準備されていることからも問題は無い。もし水蒸気爆発をするようなら2号機からもうもうと蒸気がでているはずだが、蒸気は見られない。さらに2号機はすでに孔だらけなので、水素が滞留して爆発限界に達する可能性はない。


4号機は燃料プールの崩壊があり得る。このときに、少しの放射性物質が飛散する。その理由は落下する途中で、燃料棒から若干の放射性物質が飛散するからである。さらに燃料棒同士が落下途中で特別な立体配置になり、小規模核爆発が起こる可能性がある。東電が燃料プールに十分な量のホウ素を入れているかどうか不明だが、入れていると推定できる。


4号機の燃料プールが崩壊したら、燃料は原子炉建屋下部に落ちるが、そこで再び水で覆われるので、放射性物質が飛散するのは少量にとどまる。


また、10月頃からの福島原発付近の線量率からみると、4号機や2号機から新しい放射性物質が出た形跡はない。


定時降下物のセシウムは2月に入っても多く、危険な状態が続いています。下に表を出しましたが、1平方メートルで100ベクレルぐらいは危険です。1平方メートルにたとえばキャベツが4ヶ植わっていると、4日で規制値を超えるからです。


$Down to the river......-武田邦彦 表1



何とか早く原因を突き止め、減らさないと被曝が増えて心配です。


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【見解の差異について】私は専門家なので、自分で事実を確認して、政府、東電、他の専門家、外国人などのコメントに左右されずに、自らが事実と思うことを、自分の力で判断しています。その点で、日本の専門家、外国の専門家のコメントは一応目を通したり、動画は見たりしましたが、上記の結論で、それらと違う場合もあります。


専門家以外の人はやむを得ないのですが、「誰がこういっている」ということでご判断されている方が多いのですが、私は科学的に見て自分で事実を判断しています。その点をご理解ください。データが不十分なので、間違いもあるとおもいますが、私の家族が福島、あるいはその付近にいても原発が危険だからという理由で移動することはしません。しかし、セシウムと空間線量が高いところで生活するのはお勧めできません。


(平成24年2月15日(水))


《引用元》
武田邦彦 HP の「福島2号機と4号機、それにセシウム(速報) 」より。




武田邦彦 「福島2号機と4号機、それにセシウム」 2012.02.15






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最後に、年末年始から顕著になって来たセシウム降下量の急増と放射線量の上昇に関して、これまでご紹介して来なかった武田邦彦先生の動画を、まとめて掲載します。



福島に降り注ぐセシウムの原因とは?焼却灰は安全か 武田邦彦(2012.01.22)
★「福島県に降り注ぐ放射性セシウム」原因は?
★「関東で見つかる放射性ヨウ素」原因は?
★「政府の事故発生直後の杜撰な対応」明らかに
★「大飯原発再開への意見聴取会」傍聴認めず
★「浜岡原発の再稼働」工事は大丈夫なのか?
★「汚染コンクリ」基準がなかった?






武田邦彦教授ガリレオ放談 "緊急収録" セシウム降下物の急増の謎(2012.01.23)