僕が優柔不断だからかもしれませんが、実際の例をあげたいと思います。
フォトレタッチの処理順序は大まかに次の2点だと思います。
1.カラーバランス等の適正な色調への補正(修正)
2.頭の中の記憶色・イメージを再現するための補正
使用する写真は、2006年6月25日 全東京写真連盟主催の水元公園での撮影会でのものです。
モデルは、塩谷麻公さん。
レタッチ前(クリックで拡大)
色調調整後(クリックで拡大)
カラーバランスを整えた後、左頬の後ろ側にある傘のオレンジの色かぶりを修正。
ここで完成としても良かったのですが、浴衣=夏のイメージから、夏らしい光の強い明るい感じにしたいと思いました。
実際の天候は、梅雨の時期の(薄)曇りで、少しどんよりした感じがあったと記憶しています。
上記イメージで更にレタッチ後(クリックで拡大)
どうでしょうか?
悪く言えば、いじり過ぎの不自然な写真のように感じられ、良く言えば、イメージを追求したアートとしての作品、と言えるのかもしれません。
コンテストによっては、レタッチは最小限度までに、との制約があるので注意が必要です。
そういう制約は別として、どちらが完成品なのか、正直今でも迷っている自分がいます(笑)。
腕が上手い人ならもっと自然な感じでレタッチできるのでは、と思うと尚更ですね。
只、本来ならば作業を始める前に完成のイメージを明確に持たなければいけないのでしょう。
僕は、レタッチの最中に更なるイメージやアイデアが湧いてくることが少なくないのでσ(^_^;)。