暗室で印画紙に焼き付ける時、光の当て方を調整したり、フィルムにペン、塗料、針などを使って加工すること指す言葉でした。
写真館でよく行われていた顔のシワ取りも、フィルム自体に針か何かで擦って、ボカしていましたが、あの作業も(職人技ですが)フォトレタッチな訳ですね。
現在パソコンの普及に伴って、誰もが上記職人技を、否それ以上の修整・加工が出来るようになりました。
それに伴って、どこまで手を加えるか、という問題が存在します。
僕なんか昔画像処理し初めの頃は、1枚の写真に丸1日以上かけていました。腕が悪かった、ということも多分にあると思いますが……(ノ_-。)。
最初は、面白さで時間が経つのを忘れてしまうのですが、やがてその作業自体が苦痛になってきました。
つまり、写真をより良くしようと思えば何処までも処理ができ、終わりのないブラック・ホールのようなものだと気付いたからです。
デジタル化で先陣を切っていた、ある有名なデザイナーが雑誌で、昔は自分で Photoshop を使っていたが、何処までも加工していってしまい寝ることが出来ないので、今はアシスタントに指示してやらせている、と書かれていました。皆さん、同じような経験をしているんですね(笑)。
撮影会の講師としてよく見かける伏見行介先生(通称 boss)のブログにも似たようなことが書いてありますね。
参考書等には、「レタッチの目的は、写真のイメージを更に高めること」と書かれていますが、要するに写真の狙いや意図を明確にするために行うもので、いたずらに画像をいじることは良くないみたいです。
最近は殆どレタッチしてないのですが、ここぞの写真は、少なくとも色調補正ぐらいはしないといけませんね。
モデル:今井綾美さん(クリックで拡大)
↑はレタッチ後の写真です。どう処理したか分かりますか?
本当は、観た人が画像処理したとは思われないような感じにしたんですが(あくまで自然にという意味で)、ある程度画像処理に馴れている人にはバレてしまうみたいです o(TωT )。
因に、これはまだ銀塩時代のもので、ポジ・フィルム(フジクローム・ベルビア)をスキャンしています。
こちらがレタッチ前(クリックで拡大)
レタッチを前提にしているので、少しねむい(彩度が低め)ようにスキャンしてます。
どうでしょう? レタッチ後の方が良くなっていませんか? 少なくとも、自分自身はそう思ってます(笑)。
部分的にフレア(ぼかし)を入れてます。どの部分か分かりますか?

