本ルートでは渋川〜越後湯沢間を長らく残しており忘れかけていた。
学生時代は苗場や片品にスキーで訪れる機会も多く、この辺りにわざわざバスで行こうという気が起きなかったのも後回しにしてしまった理由の一つだ。
そんな折、利用しようとしていた上野入口→沼田間が3月25日のダイヤ改正で早朝1便になってしまうことを知った。
昭和村への永井線を使えば乗り継げなくなることはないものの、せっかくずっと目をつけていた路線、無理矢理休みをとって乗りに行くことにした。

ここまでの行程


渋川までは西東京バスの八王子四万温泉線。京王八王子駅・JR八王子駅から高崎、渋川、伊香保、中之条を経由して四万温泉へ向かう。マイナーな発着地でコロナの影響もあるため、空いていると思っていたが、平日にも関わらず17名の乗車。8人ほどが高崎で降りており、観光以外の需要もしっかりと捉えているようだ。



下道区間が長いからか、トイレ付き車両にもかかわらず八王子を出て1時間もたたず高坂SAで休憩、高崎駅を出るとすぐの駒寄PAで休憩と、休憩多めの路線だった。
まだ新しい路線ということもあり、運転経験者の方が運転手さんにアドバイスをしながら進む。それを聞いていると普段の道路状況や、乗客事情を聞くことができて面白かった。
渋川で降りたのは自分だけ。バスは8人ほどを乗せて伊香保・四万へと走っていった。

1.関越交通(渋川)
桜の木経由上野入口行
群馬200か1087
渋川駅→上野入口(580円)
12時53分〜13時24分

最初のバスはワゴン車とホームページに記載があったが、普通の中型バスがやってきた。
自分を含めて4人が乗り込むが、市街地を出る前に他の人はみんな降りてしまった。
市街地を出るとバスは三国街道を北上する。歴史のある道だからところどころに道標が残っている。
街道は上越線より高いところを走るから景色がよい。桜の木の折り返し場の辺りから周りには人家がなく、ときどきドライバー向けの店があるくらい。
上野入口は市境の道路上、ロードサイド店舗の向かいのスペースだった。上野の集落へ向かう道が坂の上へ向かっていた。



上野入口-Uwano Entrance-(群馬県沼田市)

道が曲がりくねっており、すぐ下を上越線の線路が貫く。
ここで約20分で次のバスに接続できるが、見てみたいところがあるので次のバスの2停留所分歩こう。



道が狭く、歩道がないから雪が残っていたら歩けなかっただろう。
しばらく歩くと沼田市のリサイクル工場があり、そのすぐ先が目的の綾戸ダムだった。




上野入口⇒(徒歩約500m)⇒関水

ここ、綾戸ダムは堰上が通路になっており、橋のように渡ることができるのだ。





ちなみに渡った先は昭和村、関越交通の永井線の永井口バス停まで徒歩連絡が可能だ。

さて、今回は明後日で早朝1便を残して廃止になる上野からの便で沼田市街を目指す。



関水バス停はすぐそばの顔くらいの高さに線路があり、電車が通るとかなりの迫力だ。

2.関越交通(沼田)
ぬまくる岩本線
群馬300あ186
関水→材木町(480円) 
13時46分〜14時24分


運転席含めて10人乗りという、ワゴン車にしても座席の少ないタイプの車がやってきた。

ホームページにはバスカード不可と書いてあったが、読み取り機が搭載され、車内アナウンスも通常のバスのように設定されていた。
ただ、本日は代車で運賃表等がないため、降りる停留所を事前に確認して営業所に運賃を問い合わせてもらった。
バスは先ほどの続きの道を走るが、婦人の家周辺のみ小さい車体を活かして屋形原の集落をぐるりと回る。
上越線と並走する三国街道を走るのもそう長くは続かず、利根川を渡り、沼田の市街を目指す。
途中で中央病院からの乗車があったがすぐに降りてしまった。その時も無線で運賃を調べ、それをカードリーダーに打ち込んでおり、カードリーダーを止めているわけではないようだった。



沼田の市街は駅から急な坂を上った高台にある。沼田は何度か来たことがあるので一番栄えていそうな材木町で降りる。すると運転手さんから時間を潰すなら一つ手前の上之町がいい、と言われてので言われた通り戻ってみよう。




JAの直売所でお土産の野菜を購入。
すぐ横の割田屋さんで焼きまんじゅうをいただく。ふわふわの饅頭に砂糖醤油を付けて焼いてある。美味しくボリュームもあり大満足だ。
さらに隣の荒木屋さんの前には和菓子の自販機が! 思わず栗最中を購入してしまった。

そうこうしているうちにちょうどいい時間になったので材木町に戻ろう。

3.関越交通(沼田)
猿ヶ京線(猿ヶ京行)
群馬200か1211
材木町→上毛高原駅(671円)
15時17分〜15時49分

沼田からみなかみ町月夜野を経由して猿ヶ京に至る幹線路線。この辺りの関越交通の路線はこれ以外に上毛高原〜沼田〜鎌田(片品村)、上毛高原〜水上駅〜谷川岳ロープウェイといった路線が、観光利用も含めた幹線のようになっており、車両が大きく本数も多い。
さて、バスは地元のお客さんを乗せながら沼田駅を経由してみなかみ町方面へと進む。客は皆短距離ですぐに降りてしまうため、ずっと空いたままだった。




みなかみ町の中心である旧月夜野町の代表駅後閑駅では下車客を下ろすとターンテーブルを回り、乗車扱いを行う。客を乗せたままターンテーブルを回るのは全国的にも珍しいだろう。しかも、一度切り返せば回れる広さのロータリーだった。


後閑駅を出るとほどなく上毛高原駅だった。

この先、猿ヶ京経由で越後湯沢を目指すが、スケジュールの関係で今日はここまで。
三国峠の雪が解けたら続きをチャレンジする予定だ。




帰りは新幹線で高崎に出て、特急草津に乗ってみる。自由席は偶然窓側に座れたが、ほぼ満席。春休みだからか学生さんが目立つ。コロナ明けの観光需要、このまま是非回復へと向かってほしい。

新宿からのホームウェイもGSEの充当列車に当たったので満席。疲れ果てたサラリーマンと一緒に帰宅の途についた。

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