追記:平成27年10月1日、熊野線は大淀バスセンター~池原~下桑原間で廃止になりました。代替交通として同区間にR169ゆうゆうバスが開業し、奈良交通が引き続き運行しています。




柏木を抜けると幹線道路に戻ります。
そこからしばらく走ってトンネルを抜けると湯盛温泉杉の湯に到着です。現在はここの道の駅で乗り継ぎになります。温泉施設もあってここだけ周りより開けています。



湯盛温泉杉の湯-Yumorionsen Suginoyu-(奈良県川上村)
リエッセからリエッセへ、なぜ乗り継ぎが必要なのかよくわかりませんが共に不採算路線であることが関係しているようです。



さてここからもさほど風景は変わることなく川沿いを北上します。集落はほとんどありません。


温泉地も点在していて潜在能力は秘めていると思いますが、いかんせん山深い・・・


大淀バスセンターです。駅でいうと近鉄下市口駅が近いです。


大和八木駅に到着した頃には日が暮れていました。


乗った感想としてはなんといっても乗客の少なさでしょうか。七色から大淀あたりまで貸切状態でした。県南の奈良交通の路線網は急速に縮小していますが、沿線が水没した当路線を維持する方法はと聞かれても思いつかないのが現状です。冷たい感想となってしまいますが、熊野線の廃止を聞いたときの感想は「やっぱり」といったもので、むしろ「奈良交通は今までよく頑張った」とすら思ってしまいました。ここは自家用車がなければ生活もままならない地域ですので自治体主体の代替交通が残ることになりました。自治体の努力で残った命綱を沿線の住民の方々には積極的に利用していただきたいものです。熊野線廃止に際して湯盛温泉杉の湯で区切ることなく大淀以南で思い切って廃止となったのも、杉の湯での段落ち(むしろ以北が期待外れか)が思いのほか小さかったことに起因するのでしょう。自治体間の不公平をなくす目的もあったのかもしれません。
長々と述べましたが、最盛期は奈良の大仏と和歌山県の新宮駅を結んだ偉大な路線がその歴史に幕を下ろしました。代替交通が地域の生活を末永く支えていくことを願っています。
そして近々、その盟友の八木新宮線の訪問をしたいと考えております。


鮮魚列車で今日はお別れです。


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