先日京旅の帰りに奈良県の五條に寄ってきました。
今回乗ってきたのは五條バスセンターと西吉野村の城戸、西吉野温泉を結ぶ奈良交通の五條西吉野線です。元は和歌山線の五条駅から十津川を経由して新宮へ至る国鉄五新線の一部として建設されたのですが、工事は中断。残存施設を利用した専用道を通る路線です。かつては国鉄バス阪本線として本数も多く、にぎわったわけですが、西日本ジェイアールバスを経て奈良交通に移管、本数も激減しました。並走する国道168号線の改良が衰退の主な要因でした。
本数を減らしながらも細々と頑張っていた五條西吉野線でしたが、衣笠トンネルの老朽化によりとうとう廃止されることになりました。以下当路線からの景色を紹介します。
ちなみに西吉野温泉→五條バスセンター便の背面から撮った画像を五條BC→西吉野温泉で乗った時の様子で紹介します。往路は車内が大変混雑していたので。



今回お世話になる車両です。きちんと専用道と明記されています。
バスだけでなく鉄道マニアのかたがたも多数訪れているようです。


経由地です。


バスは観光客のみ乗せて発車。最初の駅でほとんどの席が埋まります。市街の五條町では唯一の地元の方の乗車がありました。ここは全国的にも有名な五條新町の最寄りの停留所です。


R168を左折して吉野川を渡ります。画像はその先の野原の集落です。野原駅が設置される予定でした。


県立五條病院を過ぎると専用道の入口があります。ここから先は一般車の進入は禁止です。
バスは一気に坂を上ります。


寺院への私道が別れていきます。ここから歩行者も入れません。


歩道橋ですかね、この辺から平坦になってスピードが出ます。


鉄道スタイルの踏切ですが遮断機はありません。速度を落として通過します。


専用道霊安寺りょうあんじです。
専用道は単線用地のため、このように行き違いが可能な停留所が多いです。


向霊安寺むかいりょうあんじです。
両側にポールが立ちますが、行き違い不可のスルー構造です。


彼岸花がきれいです。民家が接近している箇所も多いです。


第二発電所口です。
この先左に巨大な水力発電所が、反対側には崖に沿って走るR168が見えてきます。



上柏原かみかしはらです。
踏切の前にあり公道からアクセスしやすい停留所となっています。


専用道生子おぶすです。
この先には生子トンネルがあります。トンネルが存在する路線バス専用道は他にないと思われます。ここだけに限りませんがトンネル内には地下水が溜まっています。やはりトンネル施設の維持は容易ではないことに気付かされます。
ちなみにトンネルの上にはR168が走っています。


トンネルを抜けると丹生川<にうがわ>(第三丹生川橋梁)を渡ります。


江出えずるです。

専用道神野から先は以後更新しますね。
つづきはこちら

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