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英雄体験を妨げるもの(2)
――人の痛みがわからない
英雄体験をするのを妨害する要因がもうひとつあります。
これが欠けている人には英雄体験は難しいという項目です。
これは、思いやりの心です。
相手の心の痛みがわかる、ということです。
これがまったくできない人がいますが、こういう人は英雄体験をすることは出来ません。
たとえば、くわえタバコです。
歩きながらタバコを吸う人、
自転車に乗りながらタバコを吸う人、よく見かけますね。
くわえタバコをしている人の大多数は、
吸い殻を道路にポイと捨ててしまいます。
無神経な男性の典型です。
くわえタバコをすることが悪いのではなく、
人の迷惑を考えないことが問題なのです。
携帯用灰皿を用意しない無神経さが問題なのです。
こんな実話があります。
ある男性が人ごみの中で、ぶら下げた手にタバコをもっていました。
近くにいた三歳の少女が振り向いた瞬間、
少女の目にタバコの先端が当たってしまったのです。
大人の指の位置と、子どもの目の位置が等しいのです。
そのため、当然のことながら、こういう事故は起こるべくして起こります。
かわいそうなことに、その少女は両目とも失明してしまいました。
これほど悲惨でなくても、
手に持ったタバコが他人の腕に当たってやけどをさせるとか、
服に当たって穴を開けるという事故はよく聞きます。
私もYシャツを焦がされたことがあります。
誰でもがこのような事故を容易に予測できるものですが、
それでも人混みの中で平気でタバコを吸える無神経さが問題なのです。
こういう、人の痛みに思いを馳せることが出来ない人は、
英雄体験をすることは出来ません。
人を思いやることが出来るかどうかではなく、
あくまでも、思いやろうとする心がないことが問題なのです。
人の痛みがわかり、
人を思う気持ち(=人の幸せを願う気持ち)があれば、
くわえタバコをしたり、ポイ捨てをすることはありません。
繰り返しますが、くわえタバコがいけないのではありません。
誰にも迷惑をかけないところで吸うのはもちろんかまいません。
吸い殻を持ち帰る気遣いがあれば、何の問題もありません。
傍若無人な態度が問題なのです。
人と人とが仲良くやっていくためには、
相手の事情や都合を尊重することが大前提です。
それが思いやり、というものです。
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実際に、相手の心が分かるかどうかは、
また別の問題として、
まずは、相手の心を想いやろうとすることが大事ですよね。
問われているのは、心であると。
すべては、心から始まるとおもいます。
Where there is a will, there is a way.
とも言われますし。
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これが優しさであり、また人間として一番優れてゐる事ぢやないかしら。