- 竜馬がゆく〈3〉 (文春文庫)/司馬 遼太郎
- ¥660
- Amazon.co.jp
京の春
「藤兵衛、人間はなんのために生きちょるか知っちょるか」
と、竜馬は膳ごしにいった。
「事をなすためじゃ。
ただし、事をなすにあたっては、人の真似をしちゃいかん」
世の既成概念をやぶる、というのが真の仕事というものである、と竜馬はいう。
だから必要とあれば大名に無心をしてもよい。
竜馬自身がひそかに書きとどめた語録では、
「世に生を得るは事を成すにあり」
ということばになっている。
「人の一生というのは、たかが五十年そこそこである。
いったん志を抱けば、
この志にむかって事が進捗するような手段のみをとり、
いやしくも弱気を発してはいけない。
たとえその目的が成就できなくても、
その目的への道中で死ぬべきだ。
生死は自然現象だからこれを計算に入れてはいけない」
右の意味は、竜馬の持論で、
かれはつねづね友人に語っていたが、これを木の本の宿で藤兵衛にも語った。
ぶるっ、と藤兵衛の胴がふるえた。
竜馬の眼にめずらしく鬼気がある。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
こういう決意ができたら、強くなれるんだろうなぁ、と憧れます。
自分の進むべき道がハッキリして、
やるべきことを、ひたすら実践するのみ。
自分はいったい何を為すべきか。
よく考えて、ハッキリさせて、それに向かって驀進する人生を送りたいものです。